「はるかのひまわり」という物語をご存知でしょうか。
1995年に起こった阪神・淡路大震災で命を落とした11歳の少女、はるかさん。
はるかさんが亡くなったその場所から、ひまわりが芽を出します。
そのひまわりの花が、妹・はるかさんを亡くした悲しみに暮れる姉・いつかさんの心を癒していくという実際にあった物語です。
「はるかのひまわり」と名付けられ、その種を広めていくことで震災を語り継いでいく。
今も取り組みは続けられています。
2004年に起こった新潟県中越地震。
その被災地にも「はるかのひまわり」の種が届けられました。
そして、2011年に起こった東日本大震災。
新潟のボランティアによって、東北の地にも「はるかのひまわり」がその想いとともに伝えられました。
「想いを繋いでいくこと」
それは、わたしたち「メディア」と呼ばれる放送人の大きな役割のひとつだと考えています。
「BSNは、幸せの種をまきます」
これは、私たち新潟放送が60周年を迎えた際に地域への想いを言葉にしたものです。
その種に宿るのは、人から人への想いであり、未来への希望であり、幸福と豊かさへの祈りでもあります。
私たちはその種を大切に守り、育てていきたいのです。
新潟放送で働きたいと考えて下さっている皆さん。
皆さん一人ひとりもまた、大切な「種」と例えられるように思います。
その種が、新潟放送という土壌に根付き、成長して、あらゆる可能性や輝きが花開くことを、願ってやみません。
ともに、新潟の未来へ向けて、歩んでいきましょう。
新潟放送代表取締役社長
佐藤 隆夫