桜の満開の木の下で
投稿者 | なおさん |
---|---|
投稿日時 | 2014.6.30投稿 |
撮影場所 | 長岡市 悠久山公園 |
部門 | 自然・季節・風景 |
坂口安吾の小説に 「桜の森の満開の下」 という名作があります。
その書き出しは
--------------------
桜の花が咲くと人々は酒をぶらさげたり団子(だんご)をたべて花の下を歩いて絶景だの春ランマンだのと浮かれて陽気になりますが、これは嘘です。
なぜ嘘かと申しますと、桜の花の下へ人がより集って酔っ払ってゲロを吐いて喧嘩(けんか)して、これは江戸時代からの話で、大昔は桜の花の下は怖しいと思っても、絶景だなどとは誰も思いませんでした。
近頃は桜の花の下といえば人間がより集って酒をのんで喧嘩していますから陽気でにぎやかだと思いこんでいますが、桜の花の下から人間を取り去ると怖ろしい景色になります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そんな小説の一齣を連想させる風景に出会いました。