2021年9月14日放送

食糧難に備え 昆虫がスナック菓子に

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食糧難の時代に備えた、あるスナック菓子が注目を集めています。タンパク質やミネラルなど栄養分も豊富で、比較的安価な「ある生き物」を使った菓子なんですが、どんな生き物なんでしょうか。

新潟市中央区にある越後銘販です。そのスナック菓子は竹炭を使って、見た目を原材料の生き物に近付けけようとしているそうです。その生き物とは...。

【越後銘販 阿部浩樹さん】
「こちらがコオロギスナックです」

コオロギを使ったスナックです。ベトナムなどで飼育されたコオロギを、パウダー状にして米菓に交ぜました。世界的な人口増加と地球温暖化が予想されている中で、昆虫食は今、注目されています。

コオロギは飼育するのが比較的簡単で、たんぱく質やミネラルなど栄養価が豊富なのが特長です。越後銘販では7月から「コオロギスナック」の販売を始めました。

【越後銘販 阿部浩樹さん】
「(メーカーから)コオロギパウダーが入荷したという話をいただいて、コオロギが豚肉、牛肉、鶏肉に代わる『次世代のたんぱく質の源』ということになり、そこから開発という話になりました」

気になるのはその味です。果たしてコオロギの味はするのでしょうか。

【記者リポート】
「炭の香りがほんのりしますが、いたって普通の米菓です。コオロギが使っているかは、言われないと分からないかもしれません」

コオロギというインパクトから話題性もあって、若者をターゲットに据えていましたが、思わぬ反応もあったそうで...。

【越後銘販 阿部浩樹さん】
「当初、若者に受けるかなと思って販売したが、意外にご年配の方が購入することが多くて、ご年配の方は昆虫食の抵抗が少ないのかなと思う」

コオロギが食糧難を救うのか。コオロギスナックはインターネットの他、道の駅や旅館などで販売されているということです。

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