坂部友宏「外国がどんどん遠くなる」
2016年7月 3日 17:14
写真ゼロの長いブログ。
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坂部友宏。34歳。
家族あり(妻・長女・二女)
20代の頃は、まだ新潟にいませんでした。
そんな数年前の20代が、すでに懐かしく感じます。
誰しもそうでしょうが、僕にも20代の頃には、色々な夢が。
実現できたものも、できなかったものも・・・。
そんな僕の夢の1つに、
海外でボランティアをする、というのがありました。
(ありました、というか今もありますが・・・)
本を読みましたし、映画も見ました。
資料を取り寄せたこともありました。
海外でボランティアって、イメージがつかない方も当然いらっしゃるでしょうか?
身近ではないですからね。
海外でのボランティアと言えば、
JICA(国際協力機構)の青年海外協力隊は有名です。
農業・林業など産業の指導であったり、教師であったり・・・。
驚くべきことに、スポーツを教えてオリンピック選手を育てた!というボランティアさんもいます。
そんなJICAの事業に携わって仕事をする日本人の命が、
南アジア・バングラデシュで奪われました。
残念で、悲しくて仕方がないです。
海外ボランティア・・・。
大切なことは、
「持続可能」なものを残してくることだそうです。
(ある本には、そう書いてありました)
どういうことか。
例えば・・・。
僕が、とある外国へボランティアに行ったとします。
その国はモラルが高いとは全く言えず、
街中の道という道にゴミが散乱している・・・と、仮にいたしましょう。
だからボランティアとして、清掃!
ゴミ拾いをいっぱいして、街がパーフェクトにきれいになった!みんなが喜んだゾ!
さらに、隣の街もピカピカにした!誰もが暮らしやすくなった!
立派なボランティア・・・と言えそうですが、
これでは自己満足で終わりです。
「持続可能」ではないからです。
ボランティア期間が終わって、
僕が日本に帰った途端に、また段々と街中にゴミが散らかり始め、
数か月後には元通りにゴミだらけの街に戻ってしまった・・・では、×なんです。
街にゴミが落ちていないという高いモラルは、たぶん「持続」しないでしょう。
ゴミを道端などに捨てることを辞め、きちんと処理すべきだ。
ゴミの分別や再利用をした方がいい。そもそもゴミを出さないようにするのが一番!
・・・などなどが素晴らしいことなんだと伝え切る。
また、それと同じ気持ちになって動いてくれる同士を、現地に作り、
ゴミを生み出さないことの素晴らしさ、街中にゴミがない気持ち良さ・・・などの価値観を、
その場所に根付かせる!
そうなれば、僕が日本へ帰っても、ゴミのない美しい街は続く・・・かもしれない。
・・・そうした「持続性」を作り上げることが大切!なのだそうです。
本当に現地に役立つことならば、根を張らせる必要がある。
海外でのボランティアには、そうした教育や指導が求められるそうです。
(海外ボランティアをしたことがないので実体験では全くありませんが…本や雑誌によりますと)
ボランティア。
ゴミ拾いかどうかは、別にして、
そんな理想のもと、ボランティアに当たるそうですよ。
ですから、一筋縄ではありません。
海外でのボランティアは、無償の肉体労働や単純作業などでなく、
現地の文化・環境・人のクセなどを知り、暮らしや息遣いに溶け込むことで初めて、
達成のベースが出来上がるんでしょう。
だから、ご苦労がある。
だけど、役立つ喜びが、ご苦労を上回り、ボランティアを続けさせるのでしょう。
(何度も言いますが、僕は海外ボランティアをしたことはないので、経験談ではありません)
葛藤もあるそうです。
本当のボランティアとは何か?
ボランティアと銘打ちながら、現地は本当に自分を必要としているのか?
実は、逆に迷惑に思っているんじゃないのか?
・・・など。
上手にいく時もいかない時も。
(これは映画で見ました)
でもその奮闘が、かけがえのない経験になり得るでしょうし、
やりがいはかなり大きいのではないでしょうか?
(海外ボランティア・・・挑戦してみたい)
中には、こんな人まで実在する。
そのボランティア経験でその国の魅力に圧倒され、
ボランティア期間終了後に日本へ帰国して、でもまたその国へ戻ってしまって永住!
(テレビで最近よく放送してます)
海外のボランティアと言って、真っ先に思い浮かぶのが、
JICAの青年海外協力隊。説明会に参加したこともあります。
JICAの事業に携わり奮闘する方々が、
命を奪われる結果となってしまった、今回の事件・・・。
皆さん、異国のバングラデシュで、
働く意欲に燃えていたのではないかと想像します。
人の命は、国籍がどうあろうと尊いです。
遠い外国からは、日本まで伝わってこないような惨事もあるでしょうし、
伝わってきてたとしても、あまりにも風土の違う異国の話・・・と、ピンとこないことがあるのも確か。
こんな時にだけ、こうして述べる話じゃないんですが、
それにしても悲しいニュースです。
先日は、トルコのイスタンブールの空港で大惨事。
その前は、ベルギーでも・・・。
中東では、頻度が多すぎて感覚がマヒしてくるような感じですが、
亡くなられた方々にはやはり、皆さん、ご家族がいます。
それを考えれば、悲しみはさらに何倍にもなります。
子供のように好奇心を持って海外へ渡る旅行者とか、
使命に燃えて海外へ渡るボランティアさんとか、
異文化圏に市場を見出したりして奮闘する優秀なビジネスマンとか、
すべての人が気兼ねなく
飛行機に乗り、船に乗り、海を渡って活躍できる、
また、そのご家族が安心して息子さんや娘さんを海外へ送り出せる、
そんな時代が来てほしいと願わずにいられません。
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