坂部友宏「4年後はどうなる? ~東京五輪のリレーを展望~」
2016年8月24日 15:01
毎度、陸上4×100mリレーの話です。
銀メダルのあのバトンは、メンバーと一緒に日本に戻ってきています
・・・では日本の地でどう保管するか?という楽しい議論があるようです。
飾るのか、巡回するのか、4人のメンバーのサインは書かれるのかどうなのか・・・。
貴重なバトン、いつか僕も見てみたいです。
台風が通り過ぎた空を見ながら、
今日は4年先をイメージしたいと思います。
あのリレーの決勝レース後のインタビューで、
メンバーからは、こんな声が。
「4年後、今より良いメダルを・・・」
その後のTV出演でも、
「 金メダルを・・・」 。
数年前なら夢物語のような目標は、
今、現実的な目標だと多くの人に感じさせます。
すご過ぎます
今回のブログでは、
2020年東京五輪で、男子4×100mリレーJAPANが金メダルをとれるのか、
展望してみたいと思います。
※ファンの一人である僕が、完全に個人的意見として述べます。
さあ、今回のリオの決勝レース。
誰もがご存知の通り、1位・ジャマイカ、2位・日本でした。
そしてもう1つ・・・、レースを見ながら多くの人が思ったように、
第3走者の桐生さんから、第4走者のケンブリッジさんにバトンが渡る時、
ジャマイカと日本は、全く並んでいました。
・・・というか、日本がちょっと先頭に立ってましたよ?
僕なんて一瞬、日本が一番になれるんじゃないかと思い大興奮しました。
ずっと陸上日本を応援してきている人であればあるほど、
アンビリーバブルで、ワンダフルな光景だったのではないでしょうか。
ただ、次の瞬間に「そうだ、ジャマイカはボルトがアンカーだったんだ・・・」
と思い直し、「2位2位2位死守ぅぅぅぅぅ」と。
そして、歓喜の瞬間でした・・・
ここで僕が強く言いたいのは、
あのシーンから分かる、 絶対的な事実 があるということです。
それは・・・、
第1走者から第3走者までは、
ジャマイカと日本が、互角の力だったということなのです。
だって、横に並んでたんですから
では、
ではでは・・・、
なぜジャマイカが金で日本が銀だったのか・・・。
ジャマイカ37秒27。日本37秒60(日本新&アジア新)。
この0秒33の差はなぜ生まれたのか・・・。
それは、ジャマイカのアンカーが、ウサイン・ボルトだったからです。
つまり、ジャマイカと日本の差は、
ウサイン・ボルトと、ケンブリッジさんの差であると言えてしまいます。
これは”ケンブリッジさんがもっと速ければ・・・”とかそういう話では一切ありません。
むしろ、素晴らしい走り・粘りで、日本を銀メダルへ導いてくれた1人であることはもう言うまでもありません。
これは時計的なというか・・・、物理的なというか・・・、そんな話です。
ウサイン・ボルトみたいなランナーが出てくることは、
この先果たしてあり得るのだろうか・・・?と、ため息が出ます。
ボルトの自己ベストは9秒58ですよ。日本記録よりも0秒42も速い。
(※でも人類は9秒49までは速くなれるというという研究結果もあるらしいのでわかりませんが・・・)
ウサイン・ボルトを超えることは、結構厳しい。(無理かも)
ただ、ウサイン・ボルトは、五輪はリオで最後。
来年のロンドン世界陸上で引退するとも報道されています。
そう、次の2020年東京五輪には、ウサイン・ボルトは出場しないのです。(それはそれで残念ですが)
ジャマイカは、
リオまでは”バトンを落とすでもしない限り絶対に勝てない世界最強”でしたが、
4年後の東京では”優勝を争う世界1,2の強豪”に変わると言いたいです。
ものすごく単純化した話をしますが、
もちろん一筋縄ではいかないのですが、
ジャマイカの東京五輪は、ボルトが抜けた後の5番手の選手が出てくるという理屈になります。
次の東京五輪まで、
選手がみんな平等に成長するとしたら、(もちろんそんなのないんですが)
ジャマイカと日本の差は、
ジャマイカの5番手の選手とケンブリッジさんの差ということになります。
このリオ五輪のボルトの100m優勝タイムが9秒81。
ジャマイカの5番手の選手は・・・ケマル・アシュミードといって、
ジカ熱に感染しながら五輪選考会のジャマイカ選手権に出場した強者なんだとか。
自己ベスト、9秒92だそうです。(やっぱり速い~)
しかし、差が縮まることは間違いありません。
9秒92(5番手)-9秒81(ボルト)=0秒11
ジャマイカと日本の差は、リオより0秒11は縮まります。・・・条件①
ジャマイカの5番手選手とケンブリッジさんが、同時にバトンをもらい、ゴールを目指す。
・・・そうなる場合、
ケンブリッジさんは、
ジャマイカの5番手選手とデッドヒートになるんじゃないのか
・・・と思うと興奮します。
さらに言いますと、
メンバーの皆さん、まだまだこれから成長していける年齢であることは、
もはや誰もが知っています。
今、山県さん24歳。飯塚さん25歳。桐生さん20歳。ケンブリッジさん23歳。
4年後の東京五輪では、
北京五輪銅メダルの時の朝原宣治さんより、全員年下です。
ノビシロたっぷり。
山県さん、桐生さん、ケンブリッジさんは東京では100m9秒台と公言しています。
(200mの飯塚さんは200mを19秒台と目標を話しています)
そこで、皆さんの今の自己ベストから9秒99を引いてみます。
つまりこれが短縮されるタイムということです。
山県さん 10秒05-9秒99=0秒06
桐生さん 10秒01-9秒99=0秒02
ケンブリッジさん 10秒10-9秒99=0秒11
さらに、飯塚さんも本職の200mで自己ベスト更新の実力となればさらに短縮・・・。
飯塚さん 0秒02 と今回させていただきます・・・。
この数字を全部足します。
0秒06+0秒02+0秒11+0秒02=0秒21
ジャマイカと日本の差は、リオより0秒21は縮まります。・・・条件②
前述しましたが、
リオ五輪の決勝でのジャマイカと日本の差は、
0秒33・・・しかありません。
0秒11(条件①で縮まる)+0秒21(条件②で縮まる)=0秒32
0秒33の差を埋めるまで、あと100分の1秒
もう一息・・・
そうそう最後は、地元日本・東京というホームの声援
日本のレーンにだけ追い風が吹くこと間違いなし
これでさらに0秒02くらいは縮まると見た
どうでしょうか?
日本はジャマイカを上回りそうです。
・・・結論が出ました。
TOKYO2020、日本金メダル
よっしゃ!
今から楽しみです。
↓これは、ただやってみたかっただけです
自分がやるとなぜこんなにかっこ悪いのか・・・。
仕方がありません。
感動をありがとうございました