坂部友宏「世界陸上を振り返って① ~夏も冷えるロンドン~」
2017年8月23日 12:00
楽しめましたか
世界陸上・ロンドン大会。
(遅ればせながら・・・)
「田中アナウンサーとタネマキスキーと坂部で走ったPR映像は、世界陸上を見るきっかけになりました」
という方が1人でもいらっしゃれば、
非常にうれしいです
私はと言いますと、
世界陸上、とても楽しめました
一番興奮したのは、やはりリレーでした。4×100mリレー。
多田さん・飯塚さん・桐生さん・藤光さんのお見事3位です。
特に、ワイルド系スーパーサブの藤光謙司さん(アンカー)の走りには、感動しました。
4人しか走らないリレーの控えの2番手にして、
「常に最高の準備をした」というその成果が、ロンドンで実りました。
これまでも、オリンピックや世界陸上に出場してきた、日本チームのアニキ・藤光さんに、
多くの人が、おめでとうと申し上げたいですよね。
層が厚いニッポン、さすが3位
バンザイ
TOKYO2020への進化が楽しみ
それで、
その日本のリレーの銅メダルのシーンを見ると、
同時に必ず見ることになるのは、ジャマイカのウサインボルト選手の負傷シーンです。
イギリス・ロンドンの夜は、夏でもとても涼しく、
気温は日中でも20度に満たない時もあるそうで、
雨が降った日も多かったセリク期間中、体が冷えたそうです。
かつ、レースまでの待ち時間を、ウインドブレーカーを着ないまま待たねばならない時間が非常に長く、
調整が難しかったというのはあるでしょうね。
もちろん、どの選手も条件は同じです。
ただ、これは1人の陸上ファンの個人的見解ですが、
”夏の寒さ”になれたヨーロッパの選手の方が、ロンドンの気候にびっくりしなかったのかもしれません。
陸上競技のスパイクは、
足が、地面の反発をできるだけ受けやすい構造になっています。
地面をひっかいて進むのではなく、
大袈裟にいますと、足が一歩一歩、トランポリンを弾むような感覚。
私も、学生時代までに、実際何度も走りましたが、
陸上競技のトラックの上をスパイクで走ると、土の上を走るより、断然疲れます。
地面の反発力を体全体で受けるので、
陸上競技のトラックを全力で走るということは、体には大変な負担です。
それを寒さの中で・・・。
人類史上最強のアスリート・ウサインボルトさんでもケガをしてしまうという・・・、
陸上競技の調整の難しさを改めて感じました。
今回、ロンドンという”冷涼なステージ”で、
ヨーロッパにお住いの選手や白人選手の躍進が光ったのですが、
「ロンドン開催」が理由の1つにあるとも言えそうな気がします。
(繰り返しますが、1人の陸上ファンの個人的な見解です。)
慣れ不慣れというものが、スポーツのパフォーマンスには、少なくとも関連するでしょう。
ホーム&アウェイなら、ホームの方が応援も多くて、いつも以上の力を発揮しちゃうという点も踏まえれば、
今回、”ロンドンの地の利”が、少しあったのかな・・・と思わずにはいられませんでした。
ただ、2007年の大阪世界陸上の時は、日本人選手はかなり低調だったので、
一概には言えないかもしれません・・・。
いずれにせよ、
最高の栄誉を得た世界チャンピオンの皆様は本当にすごい
世界チャンピオンは、超実力者、真の実力者
本当にかっこよすぎます
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