坂部友宏「世界陸上を振り返って② ~ウイナーの表情~」
2017年8月23日 14:20
今回あらためて思ったのは、
レース後の喜びの表情、千差万別
まず、日本のトラック種目唯一のメダル、4×100mリレー
実は、リレーのレース後の歓喜は、他の種目より、見ていて楽しいんです
まず、必ず、3走の選手とアンカーの4走の選手が、喜びを分かち合います。
今回は、桐生さんと藤光さん。
3走の選手は、100mのスタート地点付近で走るのを終えてますので、
走り終えた勢いで、リレーのフィニッシュラインに近いところまで来ています。
その次に1走の選手(多田さん)。そして、ゴールから一番遠くで走り終える2走の選手(飯塚さん)の順に、
段々みんなが集まる様子を見ていると、
リレーの役割分担をそれぞれの選手に感じて、ファンとしては見ていて楽しいもの。
外国の勝者の人たちはどうだったか・・・。
私が一番印象に残ったのは、男子400Mハードル。
世界随一の北国・ノルウェーの21歳の新星・ワーホルム選手という方が優勝。
フィニッシュ直後、
自分自身への驚きで、口が開き、目を丸くし、両手でほおをかきむしらんばかりの仕草。
同じノルウェー出身のムンクの有名画「叫び」のようだと言われます。
その後、ひざまずいて頭を抱え込んだ後、しばらくしてやっと笑顔になります。
その表情の変化を見た人はみんな、
なんだか幸せな気持ちになれたと思います
また、
男子800mでは、フランスのボス選手という方が優勝し、
波乱だなんて言われましたが、
レース後・・・、全く全く表情が変わらず
私は見ていて「なぜこの人は喜ばないんだ 世界一でしょ しかも初優勝でしょ」と思いましたが、
後々のインタビューでは、興奮の中、
「あの時は、優勝の実感が湧かなかったんだ」と。
これは、優勝した人にしかわからない境地ですね~
表情は様々。
男子100mでウサイン・ボルト選手に勝った、
アメリカのジャスティン・ガトリン選手(ちなみに坂部と同い年)は、
涙でした。
20代でドーピングを2度犯して、
陸上競技ファンの私も「もうガトリンの第一線復帰は厳しいだろうな・・・」とかつて思いましたが、
ここに来て、35歳で世界チャンピオン返り咲き
ス・ゴ・ス・ギ・ル
次は2019年、中東・カタールでの開催です。
今度は、ロンドンとは逆で夏が暑過ぎるから、秋開催。
世界陸上はオリンピックの前年だとさらに盛り上がります。
今から楽しみにしたいと思います
といいますか、カタールに行きたい