6月4日から10日は「歯と口の健康週間」 。
今回は歯と口の健康について勉強しました。
まずはクイズから。
Q.新潟県の中学1年生(12歳児)の虫歯の平均本数はどれくらいでしょう?
3本くらいはあるかな?という出演者の回答を良い意味で大きく裏切る答え。
A.正解はなんと「0.3本」です!これは19年連続日本一という優秀さ!
さて今回「歯と口の健康」について教えて下さるのは
新潟県歯科医師会理事の穂苅雅人さん。
今年の「歯と口の健康週間」のスローガンは、
「いつまでも 続くけんこう 歯のちから」。
歯と口の健康は全身の健康の入口。
“お口の中の環境を整えることは、長寿の秘訣でもあり、色々と得になる“というメッセージを掲げて作られました。
ということで、今日のコーナーのテーマは「お口ケアで得々長生き!」。
歯と口が健康だと、どんなお得なことがあるのでしょう?
様々な数字をキーワードに読み解いていきます。
■ 長寿の秘密
① 自分の歯が多いほど、病気のリスクが軽減する!
近年の厚生労働省のデータベースにより見えてきています。
歯が抜けてしまう主な原因は、「虫歯」と「歯周病」です。
歯周病は、歯と歯ぐきの間で繁殖する細菌が、歯ぐきに炎症を起こし、最後は骨を溶かしてしまうために、歯が抜けてしまう怖い病気です。
そして、この歯周病、一見関係なさそうですが、全身に及ぼすリスクもあるのです!
がんのリスク 1.24倍 脳梗塞のリスク 1.64倍
糖尿病のリスク 2倍 狭心症・心筋梗塞のリスク 2.11倍
驚きの数字ですね。
さらにご年配の方は「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」にも注意です。
誤って、食べ物や唾液を肺に飲み込んでしまった際に、歯周病菌も肺に入ってしまい炎症を起こしてしまうことが原因です。
でも、しっかりお口をケアすることで、実に6割以下にリスクが減少します。
また妊娠中はどうしても歯周病に掛かりやすいのですが、それが原因での低体重児の出産や早産の危険性も増してきます。
妊婦さんは、いつも以上に歯と口の健康に意識を払って下さい。
■ 「8029」
ところで、「8020」という言葉は聞いたことがある方が多いのではないでしょうか。
“80才になっても20本以上の歯を保ちましょう” という運動です。
では 「8029」はどうでしょう?
これは“「ハチマル ニク”と読み、
“80才になっても良質なタンパク質であるお肉を食べて、健康長寿を目指そう”
と昨年よりスタートした運動です。
いつまでも自分の歯で、しっかりお肉を食べたいですよね。
■ 生放送中に虫歯治療!
それにはやはり、毎日のしっかりした歯磨きが大事。
でも、皆さんちゃんと磨けている自信はありますか?
今回は、入社2年目・『なじラテ。』の爽やかディレクター(?)町屋くんをテスターでチェックしてみました。
5分以上しっかりと磨いたという町屋ディレクターですが、
結果はこの通り真っ赤 ⚡
さらに奧には虫歯発見!
ということで、前代未聞?生放送中に虫歯の治療を行うことになりました。
CMの間に、スタジオはあっという間に診療所に早変わり。
早速診療開始。
スタジオの中で、どんどん町屋ディレクターの虫歯を削っていく穂苅先生。
出演者TSUNEIさん、山脇くんにとっては衝撃の光景ですが、
いまはこのような訪問診療は日常的に行っており、珍しいことではないようです。
削って、詰めてー
3分後には虫歯があっという間にキレイになりました。
町屋ディレクターも全然痛くなかったとのこと。
穂苅先生は
「いまは初期の虫歯だったら治療が簡単にできるので、定期的に歯科医に行って欲しい」
とアドバイス。
昔、歯医者は怖くて痛いイメージもあった方もいると思いますが、いまはそんなことはありません。
全身の健康に密接に関わってくる 歯と口の健康。
健康寿命の延伸のため、日々の歯磨きと定期的な歯科検診を心掛けましょう。
(『 なじラテ。』 2019年 6月 8日放送)