今回は、糖質と熱中症対策に関して料理研究家の松丸まき(まつまる・まき)さんにお話しを伺いました。
このコーナー2度目のご出演で、前回も「糖質」について詳しくお話しを頂きました。
Q.前回の振り返りですが、「糖質」というのは非常に多くの食品に含まれているのでしたよね?
「糖」という字から、砂糖や果物など甘いものだけを想像しがちですが、ご飯やパン、麺などの主食や芋類などにも多く含まれています。
糖質を摂り過ぎることによるリスクに関してもお話しさせて頂きました。
Q.暑い日が続いています。熱中症対策の観点でも、糖質に注意が必要ということですが、詳しく教えて頂けますか。
はい。熱中症予防には水分補給が大事と言われますが、水を飲むだけでは効果が半分くらいしかないと言われています。
汗は水だけでできている訳ではなく、ミネラル分も流れ出てしまうのです。
ミネラルは身体に必要な栄養なのですが、自分の身体の内で作り出すことはできません。
ですので、口から補給する必要があるのです。
Q.ミネラルは外から摂らなくてはならない、ということですね。
はい。多くの方はミネラル成分が含まれている市販のスポーツドリンクをよく薦められると思います。
確かに有効ですが、これを毎日飲むということになると、ちょっと問題が出てくる場合もあります。
飲みやすくするために、たくさんの糖分が入っているものがあるためです。
Q.暑い日などはついつい手が伸びてしまうのですが、毎日は避けた方が良いということですか?
例えば部活などで、毎日身体を動かして大量の汗をかいている学生さんなどは良いと思いますが、
運動もせず “ただ暑い” だけで飲み続けている方は、糖質の摂り過ぎにつながってしまう恐れがあります。
Q.では、そういう方はどのようにすれば良いでしょうか?
手軽に手に入るものとしては麦茶がオススメですね。
ミネラル分も入っていますし、カフェインが入っていませんので、
毎日たくさん飲んで頂いても身体への負担は少ないですし、お子さんでも大丈夫です。
Q.夏の麦茶はただ美味しいだけではなく、身体にも良いのですね。
とは言え、スポーツドリンクが大好きな方も多いと思いますが、そのような方はどうすれば良いでしょうか?
毎日市販のものではなく、手作りのものを挟んで頂くことをお勧めしています。
身近にある食材で気軽に作れるものをご紹介します。
◎ 用意するもの
はちみつ、塩、レモン(レモン汁)、水、空のペットボトル(500ml)
① はちみつを小さじ1程度、空のボトルに入れます
② 次に塩を軽くひとつまみ程度入れて下さい
③ さらにレモンの汁を大さじ1 入れて下さい
④ お水を100cc程度入れ、ふたを締め振って下さい
※ はちみつが溶けにくいので、まずは少量で
⑤ 最後に残ったお水を入れたら完成です
是非試してみて下さい!
※はちみつを使用しますので、1歳未満のあかちゃんには飲ませないようにお願いいたします。
Q.では改めて、夏の糖質との向き合い方を教えて頂けますか。
暑いとどうしても糖質を多く含む飲み物、ビールや甘いドリンク、アイスなどを口にする機会が増えると思います。
糖質の摂り過ぎは体調不良の原因にもなりますので、いつも以上に意識をして頂きたいと思います。
Q.最後にリスナーにメッセージをお願いします。
自分の身体は、自分の食べた物によって作られます。
暑さを理由に、好きな物を好きなだけ食べていては健康であり続けることはできません。
熱中症はなる前であれば、食べ物から予防することは可能ですので、
今回の話しも参考にして頂き、健康的に夏を乗り切って頂きたいと思います。