最近感じる身体の不調を街の人に聴きました。
「肩から首にかけてのこりがヒドイ」「首筋がこって、腕が上がらない」など、
多くの悩みの中、多かったのは 「肩こり」 でした。
そこで今回は、「肩こり」について、徹底解説します。
出演者もみんな悩んでいる「肩こり」。
厚生労働省の「男女別自覚症状ランキング」でも
男性の2位、女性の1位にランクされています。
今回お越しいただいたのは
新潟大学医歯学総合病院
理学療法士の栗原豊明先生です。
栗原先生がおっしゃるには、肩こりの主な原因は
姿勢の乱れ & 筋肉の弱さ。
長時間のデスクワークやスマートフォンを長時間いじったりすると、
段々姿勢が崩れてきます。
姿勢が悪くなってくると筋肉が弱くなって、硬くなって、
最終的に痛みを伴ってきます。
特に肩こりに繋がる悪い例がこちら!
・ 胸のあたりの背骨が丸くなってしまう
・ 頭が前に出てしまう
・ 肩が前に出てくる
いわゆる猫背の姿勢です。
筋力がなくなっていくことで恐いのは、負のスパイラル!
筋力が低下する
↓
姿勢が乱れる
↓
肩こり・腰痛・骨粗鬆症やうつ状態になる
↓
運動ができなくなってしまう
↓
さらに筋力が低下し、さらに…
誰にでも起こりうる状況ですので、是非気を付けて下さい!
解消法としてオススメなのが ストレッチと筋トレ です。
まずは肩こりの仕組みを勉強しましょう。
下の図は肩回りの筋肉を表したものです。
肩こりで大きく原因となる筋肉は、
「僧帽筋(そうぼうきん)」 と呼ばれる背中に張り付いている筋肉と
「肩甲挙筋(けんこうきょきん)」 という肩甲骨の上の方からついている筋肉です。
この背中周り、肩回りを意識していきましょう。
■ ストレッチ
まずはストレッチからご紹介します。
① 立ちあがって、背筋を伸ばしましょう。
② 後ろに両手を回して、左手で右手首掴んで引っ張ります。
③ 顔を正面に向け、頭を同じく左に倒します。
首の横が引っ張られている、筋肉gはストレッチされている感じがあればOKです。
ムリのないできる範囲でやって下さい。
片方が終わったら、反対側もやってみましょう。
■ 筋トレ
次に筋トレです。
① アタマの後ろで手を組んで、前にお辞儀をするような恰好をしましょう
② そこから、胸を張るようにして起こし、両肘を左右に開きます。
③ 後ろアタマと手が押し合うような形になりますので、
頭はグーっと後ろに引くようにし、逆に手は頭を前に押し出すように力を入れましょう。
力比べをしているようなイメージですね。これを約5秒行って下さい。
これを何回か繰り返しましょう。
ストレッチも、筋トレも、合間合間に簡単にできるものです。
良い姿勢を保つことは、健康につながり、好循環のスパイラルを作ることができます。
天候が悪くてもご自宅で気軽にできますので、是非続けてみて下さい。