11月は新潟県が進める「にいがた健口文化推進月間」ということで、
にいがたケンジュプロジェクトでは
『ゆうなび プラス 見つけタネ』で、「よく噛むことの大切さ」の啓発を行いました。
■ 新潟県がロッテと連携協定
新潟県が抱える健康課題の一つに「デンタルケア」があります。
12歳児の虫歯の数は19年連続で全国一少ないという新潟。
でも成人期以降は意識が低下しています。
その結果、”80歳になっても20本以上自分の歯を保とう“という運動「8020(ハチマルニイマル)」達成者の数は
全国平均以下になっています。
豊かな毎日を送るためには、よく噛んでおいしく食事ができることが大切ですよね。
新潟県も「よく噛む」ことを推奨していますが、
この度お口の健康に関わる連携協定をお菓子メーカーの株式会社ロッテと締結しました。
この「新潟県 株式会社ロッテ 県民の健康づくりの推進に関する連携協定」は
歯と口の健康に関する正しい知識、噛むことの大切さを県民に普及・啓発しながら
健康づくりに寄与することを目的としています。
■ 「噛むこと啓発セミナー」
10月24日 新潟県歯科医師会館(新潟市中央区)にて
新潟県歯科医師会と株式会社ロッテは「噛むこと啓発セミナー」を開催しました。
噛むことの大切さを広く県民に啓発するため、
歯科医師の方々に知識や見識を広めると共に意識の統一を図ることを目的としています。
新潟県歯科医師会の松崎正樹会長は冒頭、
人生100年時代はそう遠くない。よく噛むことがさらに大切になってくる挨拶されました。
また、新潟大学大学院医歯学総合学科 小野高裕 教授は
特に65歳以上の方ので 口の機能が衰えてくると、「オーラルフレイル」が進行し、
ひどくなると食事が食べられなくなってしまう。
歯科医師は「噛めるようにする」ことが仕事である、と説明しました。
■ 食事の時、どれくらい噛んでいますか?
さて、スタジオには株式会社ロッテ 中央研究所噛むこと研究部の井内田尊徳さんにお越しいただきました。
井内田さんは噛むことの大切さを研究し、全国へ啓発する活動を行っていらっしゃいます。
ところで皆さんは、食事の時にどれくらい噛んでいるか知っていますか?
「バイトスキャン」という計測器とガムを使って、
中沢佑香リポーターの噛む回数を計ってみました。
1分後-
1分間噛んだ回数は104回。しっかり噛んでいる、という結果でした。
■ なぜよく噛むことが大切なの?
なぜ「よく噛むこと」が必要なのでしょうか?
井内田さんにお聞きしました。
噛まない食事を続けていると、
➡ かたい食品が噛めなくなる
➡ 食べやすいものだけを食べるようになる
➡ 噛む力が低下するという
➡ さらに噛まなくなる …
という負のスパイラルに陥る「オーラルフレイル(お口の衰え)」という状態になってしまう恐れがあるそうです。
そうならないためには「噛む習慣」をつくることが大切なのだと教えて頂きました。
使っていない筋肉が衰えるように、噛む力も使わなければ衰えてきます。
よく噛んで食べる習慣は大切。
ゆっくりたくさん噛むことは、食べすぎの防止や胃腸の働きの促進にもつながるなど、
良いことがたくさんあるそうです。
健康で豊かな毎日を送るために、
よく噛んで食べる習慣を心がけましょう。
( 『ゆうなび プラス 見つけタネ』 2019年11月1日放送)