忘年会シーズンで宴会続き、という方もいらっしゃると思いますが
食べ過ぎ飲み過ぎで 胃が疲れていないでしょうか?
今回の『ゆうなび』では 新潟県栄養士会のご協力の下、
暴飲暴食を防ぐ方法など、上手な宴会との付き合い方をお伝えします。
■ 上手な飲み方
久能木リポーターがお邪魔したのは、新潟市中央区古町の「居酒屋 安兵衛」さん。
中に入るとあちらからもこちからも、賑やかな声。
皆さん楽しそうです。
新潟県管理栄養士・山川琴栄さんと一緒に
お客さんがどんなものを飲んで食べているのか、ちょっと聞いてみました。
まずは大人数の忘年会グループ。
飲み始めたのは2時間半前とか。みなさんほんのり頬が赤くご機嫌な様子です。
こちらの女性は甘くて美味しい「あんず酒」を飲んでいました。
しっかりと「やわらぎ水」を挟んでいることに、山川さんも感心。
☞ ポイント
◎ 水分補給はこまめにしましょう。飲酒の前から行うとより効果的です。
次にお邪魔したのは、男性4人のグループ。
これまで何杯飲んだかをお聴きしました。
こちらの若い方は、ビール2杯、ホッピー2杯。
そして5杯目のハイボールを飲んでいるところでした。
1日に適量とされているアルコールは20g。
ビールなら500ml、日本酒なら1合、ハイボールやワインは2杯と言われています。
でも、そういう訳にはいかない時もありますよね?
そんな時は飲み方を工夫してみましょう。
飲む順番を考えてみるのもひとつです。
☞ポイント
アルコール度数の低いものから飲みましょう。
アルコール度数の低いものから飲むと、
肝臓に負担が掛かりにくくなります。
例えばビール、日本酒、ハイボールがあったら、
①ビール ➡ ②ハイボール ➡ ③日本酒 の順番が良いでしょう。
ただいくら順番を守っても、量を飲み過ぎるのはもちろん厳禁ですよ!
■ 食べ過ぎを防ぐ方法
続いては食べ方です。
まずは効果的な一品を紹介します。
皆さんがよくオーダーする食事の中で、食べ過ぎを防ぐためにオススメしたい食べ物があります。
何だと思いますか?
実は刺身の「つま」なんです。
☞ポイント
お刺身についてる「つま」は、飾りではなく是非食べてください。
大根には消化酵素が豊富に含まれています。
タイミング的には始めのうちに食べることをオススメします。
■ 少量の炭水化物もオススメ
二人組の女性グループは食事の締めに、おにぎりを食べるところでした。
食べ過ぎは禁物ですが、実は炭水化物に含まれる糖分はアルコールの消化を助ける手助けになりますので、オススメです。
ただ量には注意。
年齢にもよりますが、1人前を2~3人でシェアするのが理想とのことです。
☞ポイント
二日酔いを防ぐには少しの炭水化物をとりましょう。
■ 食べる順番が大事
さてテーブルの上に並んだのは飲み会の定番メニュー。
野菜サラダに鳥の唐揚げ、焼うどん。どれも美味しそうですね。
管理栄養士の山川さんに、どんなものをどんな順に食べたら良いかを教えていただきました。
理想は、最初に野菜類→次にタンパク質のおかず→最後の締めに炭水化物。
不足しがちなビタミンを最初に摂り、
締めにアルコールの消化を助ける炭水化物を摂るのが大切です。
さらに唐揚げにも重要な役割がありました。
油を少し摂ることで、アルコールから胃を守ってくれるそうです。
実は油物も適量ならいいんですね。
是非順番を意識して食べてみてください。
■ それでも二日酔いになってしまったら…
☞ポイント
こまめに水分を取る、水を飲みましょう。
それでもやっぱり二日酔いになったしまった場合には、
こまめに水分を取りましょう。
さらにもうひと工夫。
コップ一杯の水に対し、
・砂糖大さじ1
・塩ひとつまみを入れ、
・最後にレモンをひと搾り
これでほんのり甘くてそしてレモンの酸味の効いた
手作りのスポーツドリンクの完成です。
レモンのクエン酸効果で疲労回復を狙えますし、
またただ水を飲むよりも、体内への水分の吸収が良くなります。
飲み会も、健康を意識するとしないでは大きく変わってきます。
自分の体と向き合って、楽しい年末年始をお過しください!
(2019年12月20日 放送)