2020年が始まって半月が経ちました。

新しい取り組み始めたい、と思ってる方は多いかと思いますが、

中でも健康に関しての目標を立てた方、結構いらっしゃるのではないでしょうか?

ただ具体的に何をしたらいいか分からず、取り敢えず気合だけ…、という方も少なくないのではないかと思います。

 

そんな方は是非、新潟県が進めている「にいがた、けんこうtime」を実践してみてはいかがでしょう?

今回は新潟県福祉保健部 健康対策課 齋藤 千裕(さいとうちひろ)さんにお越しいただきました。

齋藤さんは 社会人1年目。管理栄養士の資格をお持ちとのことです。

 

 

Q,2019年の秋から本格的にスタートしました「県民運動 ヘルスプロモーションプロジェクト」。

  改めて内容を教えていただきますか。

 

はい。新潟県では、全国トップクラスの健康寿命を目指し、全ての人がいきいきと暮らせる「健康立県」を実現するため、様々な機関が連携し健康づくりの 「県民運動 ヘルスプロモーションプロジェクト」 を展開しています。

スローガンは「はじめよう、けんこうtime」です。

 

健康寿命を伸ばすためには、まず自分の生活習慣に目を向けていただきたいのですが

働きざかりの世代の方々を中心に、自分の健康について考える時間を持つのはなかなか難しいのが現状です。

そこで、まずは自分のための健康時間を持って行動するきっかけとなって欲しいとの想いから

県民運動のスローガンとして、「はじめよう、けんこうtime」を掲げました。

 

また、一緒にロゴマークも作成しました。

新潟県のシルエットを人の笑顔に見立てたものですが

県民運動によって県内に笑顔が広がっていくことを表現したものになっています。

新潟県のホームページなどにも詳しく掲載していますので、ぜひチェックしてみてください。

 

 

Q,この県民運動には、幾つかのテーマがあるですよね?

 

はい。この県民運動を展開していくにあたり、新潟県の健康課題を踏まえて

生きがいと幸福度を軸に、「食生活」 「運動」 「デンタルケア」 「たばこ」 「早期発見早期受診」

の5つのテーマを設定しました。

 

県民の皆様には健康づくりの大切さを改めて認識していただき、

具体的な行動につなげていただければと思います。

また取り組むことで、身体の健康だけではなく生きがいや幸福感を含んだ「新潟県らしい健康」に

繋がっていって欲しいと考えています。

 

 

Q,「食生活」・「運動」・「デンタルケア」・「たばこ」・「早期発見早期受診」。

  それぞれにもキャッチフレーズができたとお聞きしました。

 

はい。それぞれ、以下のキャッチフレーズを作りました。

 

食生活 … 「からだがよろこぶ、一皿を足そう。」

運動 … 「意識一つで、すべてが運動になる」

デンタルケア … 「あなたのための、歯のプロを」

たばこ … 「たばこのない、一服もある」

早期発見早期受診 … 「健診・検診で未来の自分を見つめよう」

 

 

Q,なるほど。すぐに意味が分かるものもあれば、ちょっと深く聞いてみたいものもありますね。

 では、ひとつひとつ聞いていきましょうか。

 まず1つ目「食生活」ですね。

 「からだがよろこぶ、一皿を足そう。」と言うことですが、例えば私もラーメンを食べてる時に、

 濃い目スープに合うご飯が欲しいので追加することがよくあります。

 これはもう、からだが喜ぶ一皿を足した、という解釈で良いでしょうか?

 

 

う~ん、ちょっと違いますね…。ここでは

[主食]になるご飯や麺、パンなど と、

[主菜]となるおかず、例えばお魚や、お肉、卵料理などに、

[副菜]の野菜の小鉢のようなものを加えて、

栄養バランスのとれた食事をとりましょう、というものになります。

 

 

Q,ですよね。。。やはり 栄養バランス が大事なのですね。

 

特別な日もあるとは思いますが、毎日続けていく食事なので、やはり「健康に繋がる」という意味で身体が喜ぶ食事を心掛けていただきたいですね。

例えばパスタを食べても、単品で終わらずにサラダを足したり

ラーメンでも、麺を少なめにして、野菜を増やしてみるなど、

ちょっとしたことでも、積み重ねが大事だと思います。

 

 

Q,では二つ目にいきましょう。「運動」ですね。

  「意識一つで、すべてが運動になる」ということですが。

  何となくこれは生活の中で、ということなのかなと感じていますが、詳しく教えていただけますでしょうか。

 

「運動」というとハードルが高いと感じてしまう方もいらっしゃると思います。

運動までとは言わずとも、まずは身体を動かす意識を持っていただきたいと考え、このキャッチフレーズを作りました。

歩いたり走ったりすることはもちろん、背筋を伸ばすことだって、振り返れば毎日身体を動かしていることになります。

ちょっとずつでもいいので、意識的に身体を動かすことから始めていただきたいと思います。

 

 

Q,なるほど。ちなみに齋藤さんは意識的に生活の中でやってることや、オススメの習慣ってありますか?

 

私は職場まで毎日歩いて通っています。

 

Q,いいですね。歩くというのは、心掛けでできることですよね。もちろん健康状態にもよりますが、

  すぐクルマに乗ってしまわず、ちょっとくらいの距離なら歩くのは大事ですよね。

  また家事をしながら、意識して身体を動かすというのも運動につながりそうですね。

 では3つ目のテーマ「デンタルケア」。こちらはどんなキャッチフレーズがあるのですか?

 

「あなたのための、歯のプロを」です。

これは自分のかかりつけの歯科医を見つけていただきたい、という意味です。

 

 

Q,そういう意味だったのですね。こちらも詳しく教えてください。

 

はい。毎日の歯磨きと歯科医のケアが大切なことは皆さん知ってると思います。

ただ知っていても口の中を見られることに、少し抵抗があって歯科医に行っていないという方がいらっしゃるかも知れません。

でも、毎日の歯磨きにかかりつけの歯科医のケアを加えることで、痛い思いをすることはきっと減るはずです。

あなた以上に、あなたの歯のことをわかってくれるプロがいると心強いですよね。

そんなかかりつけの歯科医を見つけていこう、という意味です。

 

 

Q,新潟には歯医者さんが多いですしね。

  虫歯になって歯医者さんに行くのではなく、普段から定期的に行きましょう、ということですね。

 

はい、その通りです。

普段から自覚症状はなくとも、定期的に歯科医に診てもらうのは大切だと思います。

 

 

Q,歯への意識も高まりそうですね。歯の健康が全身疾患にも関わりが深いというのは、

  この番組でも度々お伝えしますが、その意味からもデンタルケアは非常に重要というこということですね。

  では4つ目です。

  4つ目はタバコ。「たばこのない、一服もある」ということですが。

 

気分転換とかリラックスしたいとか、たばこを吸う理由はいろいろあると思います。

ただたばこを吸うことは、様々な病気の原因になるだけでなく、周りの人の健康にも影響します。

 

「一服」は辞書で引くと、「お茶やたばこを飲んで休息すること。一休み」と書かれています。

お茶を飲んだりストレッチをしたり、たばこの一服をちょっと他のものに置き換えて

健康づくりの一歩を踏み出す取り組みをしてみてはいかがでしょうか。

 

 

Q,では最後5つめ。「早期発見早期受診」ですね。

 

はい。キャッチコピーは「健診・検診で未来の自分を見つめよう」です。

若い人や健康に自信のある人にとって、健康診断を受けることは面倒だと思うかもしれません。

しかし健診はただ病気を見つけることだけが目的ではありません。

また定期的な受診で普段気づかない自分の体の変化に気づくことも出来ますし、

生活習慣を見直すきっかけにもなるため、将来の病気の予防にもつながります。

 

検診はガンなどを早期に見つけることができれば、

早期治療につながり、それだけ将来に掛かる負担を軽くすることができます。

 

この検診検診を、10年後20年後の未来の自分の健康を考える時間に、して欲しい。

そんな思いがキャッチフレーズに込められています。

 

 

Q,健診も検診も両方とも受けて、未来の自分を見つめていきましょう、ということですね。

  この5つのことを実践していくことで、生きがい幸福度に繋がっていくと解釈していいんですね。

 

はい。生きがい・幸福度は、5つのテーマの根底にあるもので、

生きがい幸福度が単独で良くなっていくのではなく、5つのテーマそれぞれが良くなっていくことで、

生きがい幸福度にもつながっていくと思います。

 

 

Q,最後に2020年を健康的な生活を送りたい!と思っているリスナーに向けて、メッセージお願いします。

 

まずは毎日のほんのわずかな時間でも、自分の健康を見つめる時間を持ち、

健康づくりに一歩踏み出していただけたらと思います。

 

 

皆さんも始めてみませんか? 「けんこうtime」

 

(2020年1月13日・20日 放送)