2月は「生活習慣病予防月間」です。
今回は生活習慣病予防に注目されている「玄米」を取り上げました。
玄米は栄養がたっぷり。
医学的に効果も示されており、「メディカルライス」としてコメ王国・新潟も注目しています。
今回は玄米をおいしく、さらに栄養価を高める食べ方を取材しました。
■ 玄米のイメージは?
街に出て、「玄米のイメージ」について聞いてみました。
健康にいい、というのは皆さん持っているようでしたが、
実際に食べている人はあまりいませんでした。
白米の方が美味しい、硬い、などまだ白米に比べ馴染みがないようです。
■ 玄米はメディカルライス
皆さんがイメージされているように、玄米は本当に健康に良いのでしょうか?
生活習慣病に関して詳しい、新潟大学医部の曽根教授に話を伺いました。
曽根教授によれば、玄米は、特に食物繊維やビタミンB1をはじめとするビタミン類が豊富。血糖値が急に上がるのを防いだり、コレステロールを下げたり、体重の増加を防いでくれるなど、生活習慣病全体に良い効果が期待できるそうです。
医学的に効果が期待できる「メディカルライス」として、新潟県も注目しています。
■ 玄米のおいしい炊き方
「健康にいいのは分かっているけど、自分で炊いては食べない」という方のために、
家で食べるおいしい食べ方を聞いてきました。
お邪魔したのは新潟中央区にある峰村商店です。
管理栄養士の渡辺裕子さんに教えていただきました。
◎ 炊き方のポイント
① 炊く時の水の量を多めに
玄米は表皮がついて硬くなってしまうので、白米より水の量を多くしてください。
1.5~2倍弱(1合あたり 250~300m)lが目安です。
炊飯器に入れて炊飯スタート。
炊きあがるまでに、他のポイントをお聞きしました。
② 水に浸す時間を長めに
白米より長くコメを浸水させることによって、柔らかく炊くことができます。
少なくとも6時間は浸さないと、中まで浸透しないそうです。
③ 乾煎りする
水を入れる前にもひと工夫。
玄米が水を吸いやすするために、火を通します。
フライパンなどで、弱火~中火で20くらい乾莉りすることで、においや硬さが軽減されます。
20分は長い、という方も短時間でも煎っていただくと ぬかの風味を飛ばせます。
■ 果たしてお味は?
そんな工夫をして炊いた玄米を久能木アナウンサーが試食。
そのお味は?
「すごくモチモチしています。
(白米に比べ)歯ごたえはありますが、噛んでいるとお米の甘さをしっかり感じます。」
玄米はボソボソする、というイメージをお持ちの方もいるかも知れませんが、
炊き方ひとつで変わるのですね。
峰村商店では、水を染み込みやすくするために表皮に傷をつけ、手軽に炊けるようにした「素肌の玄米」を2月25日から試験販売を始めたそうです。
また渡辺さんのお勧めは、玄米と漬物の組み合わせ。
玄米で体外に排出されやすいミネラルを漬物の塩分が補ってくれます。
また玄米の食物繊維と発酵食品である漬物の乳酸菌が腸内環境を整えてくれる作用も期待できるそうです。
栄養満点の玄米。
いままで馴染みのなかった皆さんも、少しずつ玄米を取り入れてみてはいかがですか?
※ 胃腸が弱い方などは少量から徐々に取り入れていくことが大切です。
(2020年2月25日放送)