今回のテーマは「歯」。
紹介するのは、症状がなくても定期的に歯医者に通う『予防歯科』の大切さです。
・予防歯科とは“…
新潟市南区にある『大通り歯科』。渡部平馬院長が力を入れているのが『予防歯科』です。
渡部院長は「なくなってからだと、歯を取り戻すことが不可能な場合もある。
『予防歯科』というのは、なくなる前の段階からそれに気づかせてあげることができて、
しっかりとアプローチすることかなと考えている」と話します。
『治療ではなく予防』。『予防歯科』とは、『日常的に歯のメンテナンスをすることで
虫歯や歯周病にならないようにすること』です。
大通り歯科の予防歯科の主な流れは…
①患者の口の中の状態を確認した後、レントゲンや基本検査などをおこない、
唾液検査などをして、虫歯などのリスクを調べます。
②診断結果に従って治療計画を立て、セルフケアの指導や歯石の除去もおこなっていきます。
患者それぞれに応じた予防プログラムを組むのです。
③一通り治療が終わった後も3か月に一回程度、通い続けることを勧めています。
普段からメンテナンスすることでほとんどの歯の病気は、事前に防ぐことができるのです。
大通り歯科の渡部院長は、「生涯美味しく食べたい・素敵に笑いたい・楽しく話したい。
そう思っているみなさんに、『なんのために歯を守るのか』ということを
しっかり理解してもらうことが重要なのかな」と感じているそうです。
通っている患者は『予防歯科』について、「すごくいいと思います。
自分ではわからないことを専門的なスタッフさんとか先生から見てもらい、
悪いところをアドバイスしてもらうことで、自分でも変わろうと思うようになりました」
といった意見などが聞かれました。
・歯と食事の関係
大通り歯科が歯の環境と合わせて重視しているのが、患者の『飲食習慣の確認』です。
「食生活・生活習慣ヒアリングシート」という形で、3日分の食事内容・時間と
歯磨き習慣について記入してもらい、虫歯や歯周病予防のアドバイスに生かしています。
さらに、長岡市を中心に活動する管理栄養士のますがたみきさんとタッグを組み、
栄養と食について理解を深めようと、月に一回ほど、スタッフ向けのセミナーを開催しています。
歯科医師や歯科衛生士が食事について学ぶことで、虫歯になりやすい食事を指摘し、
歯の病が体にどんな悪影響を及ぼすのかなど、より具体的なアドバイスできるように
したいとしています。
渡部院長は、「歯のメンテナンスだけでは、健康を守り切れないことをいろんな場面で
感じているので、栄養面でもサポートすることで患者さんの口腔だけでなくて
全身の健康を守れるようなクリニックを作っていきたい」と話します。
また、管理栄養士のますがたさんは、「口と食事を一緒に考えて、みなさんに
情報提供することで、地域もより良くみなさんが健康で生活できるのではないか」
と感じているそうです。
一度失うと元に戻すことができない歯。
事前の『予防』と『ケア』で大切な歯と健康を守るのが『予防歯科』です。
渡部院長は、「歯科は健康な方が健康を守るために来る場所という、
新たな医療の場の可能性があるんじゃないかと考えていて、
『なんとなくここに来ていたら、なんとなく健康になった』というような
自然な形で予防ができるクリニックでありたい」と考えているそうです。
・きょうからできる予防歯科!
大通り歯科の渡部院長に「きょうからできる予防歯科!」教えてもらいました。
①かかりつけの歯科クリニックを見つけること。
気軽に歯について相談できるクリニックがあることはとても大切です。
歯の状態から体の病気が見つかることもあるそうです。
②歯磨き剤を正しく選ぶ。
虫歯予防には「フッ化物」が有効です。
歯磨きペーストに入っているか、確認してみてくださいとのことです。
③正しい方法で歯磨きをすること。
横磨きではなく、ストロークを短く、そして細かく、ペンを持つように
歯ブラシを持って磨きます。
うがいは少量の水で1回だけ。まずはこの3つを実践してみましょう。
健康に、美味しく食べて生きるために、自分の歯は欠かせません。
歯科医院で検診を受けてみてはいかがでしょうか。