みなさんは普段、運動をしていますか?
2019年度の調査では、新潟県内の20歳以上の男女で、週1回以上スポーツをしていた人は49.9%、全国平均の53.6%よりもやや低い状況です。県は3年後に65%まで引き上げたいとしています。
そこで、新潟県は県民の運動不足を解消するため、スマートフォンのアプリを使った事業をスタートしました。
新潟県が始めた新たなプロジェクト。その名も「にいがたヘルス&スポーツマイレージ事業」です。
【行貝寧々アナウンサー】
「運動したり体重を記録したりするだけで、地域のお店がお得に利用できる」
【新潟県スポーツ課 品田優一さん】
「健康活動・健康診断を受診することで、スマートフォンのアプリに『見える化』されて、さらに健康活動やスポーツ活動が『ポイント』としてアプリにたまっていく事業となっている」
アプリのターゲットは20~50代の働く世代・子育て世代です。
「なかなか運動する時間や機会がない」という声を受けて作られていて、アプリでは歩数の管理や体重、睡眠時間、日々の食事などを記録することができます。
歩いたり、体重を記録したり、スポーツイベントに参加したりすることで、「健康ポイント」が貯まる仕組みです。
このほかにも、ラジオ体操やエクササイズ動画の視聴、健康診断や人間ドッグの受診などでもポイントが貯まります。また、サッカーのアルビレックス新潟の試合を見に行くことでも、ポイントを貯めることが出来るのです。
これを100ポイント貯めると、協力店で1回サービスを受けられます。協力店は飲食店をはじめ、美容や健康関係、入浴施設など、2021年9月1日時点で約300店舗となっています。
協力店のひとつ、新潟市中央区の菓子店「大阪屋」では、100ポイントで好きな焼き菓子を1つもらうことが出来ます。
【大阪屋 若山佳織さん】
「古町商店街の活性化につながればうれしいと思い、参加した。これをきっかけに、県民の皆さまの健康づくりに協力したい」
スケートボードを教えている新潟市秋葉区のVIVID SKATE SCHOOL。こちらでは、入会金2000円が無料となるといいます。
オリンピックの影響もあって、問い合わせが増えていて、年代を問わず、様々な人にスケートボードを知ってほしいと、事業への参加を決めたそうです。
【VIVID SKATE SCHOOL 高橋卓 代表】
「スケボーはまだまだ一般的には親しまれていないと思うが、不安定な乗り物なので、体幹のトレーニングにもなり、健康寿命延伸にもつながってくると思う」
この教室では、大人の利用者が増えてきていて、10代の利用者が乗り方を教えることもあるそうです。
健康寿命を延ばそうと、新潟県がはじめた新たな取り組み、「にいがたヘルス&スポーツマイレージ事業」。実はこの事業、県からの協力金などがあるわけではありませんが、参加・協力する企業や団体それぞれの、地域住民の健康を思う気持ちで成り立っています。
【新潟県スポーツ課 品田優一さん】
「このようなことの積み重ねで、運動習慣の定着化、さらには健康寿命延伸につながっていくのかなと思っているので、県民の皆さまの健康づくりのスタートになるような事業になっていければと思っている」
「にいがたヘルス&スポーツマイレージ事業」について詳しくは、新潟県のホームページをご確認ください。
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/kenminsports/kyouryokuten.html
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