今回は、1月18日は読み方によって、「いい歯(118)」ということで、デンタルケアについて考えてみようと思います。特に最近耳にすることが多い、「オーラルフレイル」について、新潟県歯科医師会広報部員の大村真由先生にお話を伺います。
○ポイント
・「オーラルフレイル」とは、歯や口の働きの軽微な衰えのこと。
なんだか最近、食事でむせたり、食べこぼすようになった、食欲がない、少ししか食べられない、柔らかいものばかり食べる、口が渇く、口臭が気になる、滑舌が悪い、舌が回らない…など、口に関するトラブルが発生する、こうした状態が続くようであれば、「オーラルフレイル」の可能性がある。近年では、“老化のはじまりを示すサイン“として注目されるようになってきた。
・オーラルフレイルを予防するには、2つの大切なポイントがある。
①「噛める歯を残す」…歯を失う2大疾患は歯周病とむし歯。
歯を失わないために毎日の歯磨きと定期的な歯科検診が重要。
②「お口の機能を保つ」…口には大きく「話す」「食べる」の機能があります。
「食べる」には、口を開けて噛みくだき、味わい、食べ物をまとめ、舌で送り込む。そして飲み込むと
いった一連の動きがあり、噛む力や飲み込む力、舌や唾液といった様々な機能が関わっている。
・しっかりと「噛む習慣」をつくることが大切。使っていない筋肉が衰えるように、噛む力も使わなければ衰える。ゆっくりたくさん噛むと満腹感が得られ食べすぎや肥満予防につながるほか、よく噛むと血糖値が上がりにくく消費カロリーが増加して糖尿病も防ぐ効果も期待される。また、胃腸の調子を整えたり、誤嚥性肺炎を防ぐことにもつながる。
【放送内容はこちらから(1月17日(月) 放送分)】