工藤淳之介アナウンサー
寿命ではなく健康寿命、「ケンジュがダイジ」と題してお送りしています。
2024年11月は、にいがた健口文化推進月間ということで、デンタルケアについて考えてみようと思います。』
工藤淳之介アナウンサー
この健口はですね、健やかに口と書いて「けんこう」と読みますよ。
県民1人1人がお口の健康に関する正しい知識を持って、毎日の歯・口腔の管理や定期的な歯科検診を習慣として続けてもらうことを目的に定められたものです。
今年もイケメン四銃士が、お陰様で健康立県にいがたアンバサダーを拝命いたしまして、一生懸命PRも続けております。
「アナウンサーは歯が命」とも言われておりますけど、定期的に歯科医院に行ってデンタルケアに努めることを宣言しております。』
工藤淳之介アナウンサー
本当にメンバー3人とも、元々歯の手入れはしっかりやっておりましたし、それぞれ定期的に何もなくても歯医者さんに行くという習慣がついております。
そんな中で、先週もですね、いろいろお話伺ったんです。今週も引き続きお願いします。
ゲストは新潟県歯科医師会の奥山次郎先生です。奥山先生、今週もどうぞよろしくお願いいたします。』
新潟県歯科医師会 奥山次郎先生
はい、よろしくお願いします。』
工藤淳之介アナウンサー
奥山先生は三条市でじろう歯科診療所をやってらっしゃるということで、先週は8020運動のことなどを伺いました。
80歳までに20本の歯を残しましょうねと、これが本当に大事なことなんですよね、先生。』
新潟県歯科医師会 奥山次郎先生
はい。』
工藤淳之介アナウンサー
硬い食品でも満足に噛むことができて満足感もありますし、様々な健康に繋がりますよということでお話伺ってきたんですけれども、特に「歯周病」のことを先週は深く掘り下げて伺いました。 大人でいうと30代から70代の3人に2人が感染しているんですよね。』
新潟県歯科医師会 奥山次郎先生
はい。』
工藤淳之介アナウンサー
ですから我々の周りでも、自分も含めてほとんどの人がと言っていいのかなと思うんです。
こういった場合酷くなると歯を抜く抜歯ということになるんですが、そこで今週は、歯周病以外で歯を抜く抜歯になってしまう場合のその原因から教えてください。』
新潟県歯科医師会 奥山次郎先生
はい。歯周病の次に抜歯となるケースで多いのは、虫歯で歯が崩壊してる場合ですが、歯が割れたり、ひびが入っていたりしている場合も同じくらい歯を失う確率が上がります。』
工藤淳之介アナウンサー
歯が割れるんですか。硬いものをガリッと噛んでしまって割れるということですか。』
新潟県歯科医師会 奥山次郎先生
硬いものを嗜好品としている場合、虫歯やひびがあると歯に負担がかかり、割れてしまうこともありますが、工藤さんは寝てるときに歯を食いしばったりしてる自覚症状ってありますか。』
工藤淳之介アナウンサー
自覚症状としてはそんなになかったんですけど、歯医者さんで歯茎がちょっとダメージ受けてこれ歯を食いしばってるかもしれませんねって言われたことあるんですよ。
実際に仕事のことを考えたり、日々のことを考えながら寝ると、なんだか朝「あれ?これ食いしばってたかな?」と感じることもちょこちょこあります。』
新潟県歯科医師会 奥山次郎先生
そうなんです。寝ているときに食い縛ることを「クレンチング」といいます。
無意識に強く噛み締めていることで、歯にひびが入り、割れてしまうんです。
噛み締めているときは、食事中の10倍くらいの力が歯にかかると言われています。』
工藤淳之介アナウンサー
そんなにですか、ギ―ッとね力がかかってるっていうことなんですね。』
新潟県歯科医師会 奥山次郎先生
寝ているときの食い縛りは工藤さんご自身もわかっておられましたが、普段の生活でも、例えばスマートフォンやパソコンを操作しているときなどもそうなんです。しかも無意識に。』
工藤淳之介アナウンサー
怖いですね。ちょっと自分がパソコン、スマートフォン触れてるときのことをちょっと考えてみたいですけどね。
この予防法はありますか。』
新潟県歯科医師会 奥山次郎先生
はい。無意識に噛み締めていますので、少しでも噛み締めを意識することが重要です。』
工藤淳之介アナウンサー
意識すること。』
新潟県歯科医師会 奥山次郎先生
はい。歯が接触してるなって思ったら、歯を離して深呼吸してみましょう。
寝ているときは止められませんので、ナイトガードと呼ばれるマウスピースを装着することをおすすめします。』
工藤淳之介アナウンサー
うちのスタッフも歯科医院でマウスピース作ったと言ってましたよ。朝起きたときの爽快感も違うみたいですよね。』
新潟県歯科医師会 奥山次郎先生
はい。人それぞれ度合いの違いはありますが、爽快感を感じると思います。
筋肉がリラックスしますし、顎の負担も軽減されますので、起きたときに眠れていないとか、疲れが取れない方もマウスピースを試してみるのもいいかもしれませんね。
食事は歯だけではなく、ほっぺたや唇、咀嚼する筋肉、舌を使います。』
工藤淳之介アナウンサー
はい。こちらも勉強したことがあります。
「オーラルフレイル」のことですよね。』
新潟県歯科医師会 奥山次郎先生
その通りです。口の虚弱、衰えのことです。
オーラルフレイルは全身の衰えの最初に現れる症状です。
お顔や口の筋肉が衰えることで栄養が取れず、体力が落ちていきます。』
新潟県歯科医師会 奥山次郎先生
新潟県民で定期検診に行かれている方は3割にも満たない状況です。
まずは何度も言いますが、悪くなり、手遅れになる前にご自身の状況を把握すること。
そのためにも定期検診に行ってみましょう。』
工藤淳之介アナウンサー
はい。元気に長生きをするためにも、まずは歯科検診ですね。
歯科医院へ行って自分の状態を確認することが本当に重要です。
本当にもう何年も歯医者さん行ってないよという方、不安になるかもしれませんが、今ってもう昔ほど痛いようなこともなかなかないですし、治療も進んでますよね。』
新潟県歯科医師会 奥山次郎先生
そうですね。』
工藤淳之介アナウンサー
ですからぜひ怖がらずにですね、まずは行ってみて自分の状態を確認するというのが、のちのちいい形になってきっと返ってくると思います。』
工藤淳之介アナウンサー
今日はここまで、三条市でじろう歯科診療所を開いてらっしゃいます。
新潟県歯科医師会の奥山次郎先生に伺いました。
奥山先生、ありがとうございました。』
新潟県歯科医師会 奥山次郎先生
ありがとうございました。』