いつも楽しみに聞いています。その度に、反省する事ばかりです。2年前にもこのコーナーにメールをさせて頂きました(奥様が余命宣告を受け、2歳の娘さんとの生活をどうしたら良いのかという質問でした)。2年前に妻が亡くなり、父子家庭も6月で2年目です。週末は実家の祖父母に応援してもらいながら親子ともに元気に暮らしています。妻が亡くなってからも娘は「ママ行ってきます!」「ママただいま!」仏壇の供え物を食べたいときも「ママ食べていい?」など・・・娘は今も3人で生活をしているような感じです。私が「2人だから・・」などと言うと、娘に「ママもいるから3人でしょ」と言われるくらいです。でも先日、娘が初めて「どうしてママは保育園のお迎えに来ないの?」「ママがいいな~」。遺影の写真を見て「どうしてママはあ~なったの?」と泣きそうな顔で聞いてきました。私は「ママは○○ちゃんの事が大好きで、誰よりもお迎えに行きたいけど、今はお月様より遠いところで、ずっと見ていてくれるんだよ」と話してあげました。でも、私の方が堪えきれず涙を流してしまいました。娘も半分べそをかいていました。「泣いているとママも悲しくなるから、泣くのはやめよう!」と言って絵本を読んで寝ました。本当かどうかわかりませんが、保育園の年少さんのクラスでは、娘は一番のお姉さんだと先生から聞いています。また、娘からママの事を聞かれたら現実的な話をした方が良いのか、それとももう少しの間、抽象的にごまかした方が良いのか迷っています。抽象的ならばどのように言ってあげたら良いのでしょう?乙川先生アドバイスいただけたら有難いです。宜しくお願いします(6月で4歳)
○メールありがとうございます。
この子育て応援コーナーを聞いて下さっていたんですね。とても嬉しいです。有難うございます。ママが亡くなられた後、パパは悲しみをこらえ、お仕事とお嬢さんの子育てで、言葉に言い尽くせないほどのご苦労がおありだったと思います。この2年間パパ、本当に本当に頑張りましたね。きっと天国のママは、「パパ有難う、〇〇ちゃんが明るく優しい子に育って嬉しいわ。無理をしないでね」と感謝され、お嬢さんとパパを、天国で見守っていて下さると思いますよ。
○現実と非現実の理解
お嬢さんは今年の6月で4歳、今は保育園の年少組さんですね。お嬢さんの年齢ですと、まだ現実と非現実の理解が出来ないと思いますよ。5歳を過ぎて現実の世界と非現実の世界が少しずつ解って来るのではないでしょうか?ですから、パパは今まで通り「ママはお月様より遠い所でいつもいつも〇〇ちゃんを見守っているんだよ。」と話てあげて下さい。今はそれで十分だと思います。
○生きているという事
今はまだ現実的な話はされなくてもよいと思います。お嬢さんがもう少し成長されて、ママのが亡くなった事が理解される年齢になった時に、命の尊さと死についてしっかり向き合ってお話してあげてください。この地球に生まれてきたすべての人、植物動物は、必ず死があること。それが早いか遅いかの違いがあること。だから生きてる今、元気いっぱい遊びお友達には優しく親切にする事が大切なんだと言うことを教えてあげて下さい。子育て頑張っていらっしゃるパパと、明るく元気で優しいお嬢さん。これからもママがいなくって、寂しくなった時や悲しくなった時、泣きたくなった時には我慢をしないで思い切り泣いてください。そして、ママのアルバムを見ながら、パパからママのお話をいっぱい聞いたりして、ママの思い出を大切に大切に親子仲良くお元気にお過ごし下さい。