ラジオネーム:りんたろうママ(お子さん5ヶ月)
質問:私の母や祖母は子どもを前に抱く事をあまりよく思っておらず、おんぶをするように言われます。まだ月齢がちいさいこともあり、前抱きにしています。
確かに前が見えなかったり、倒れたら危険だと思いますが私としては前抱きがしやすいのです。やはり、あまりよくないのでしょうか?
Q,昔はどちらかというとおんぶをしている姿の方をよく見かけましたよね?
A、昔の家庭は今とは違い電化製品が少なく、主婦は家事仕事が非常に多く赤ちゃんをお
んぶすると、両手が使え家事ができるので、おんぶをしながら家事をしている人が非
常に多かったようです。お母さんやおばあちゃまは、ママが赤ちゃんを抱っこしてい
ると、家事ができず非能率的で、抱っこだと前が見えずに転んだら大変と、心配され
ているんだと思います。ママは前抱きで、赤ちゃんとしっかりとしたスキンシップが
取れていています。家事が大丈夫であれば、それで良いのではないでしょうか?
Q,前抱き、おんぶそれぞれの良い点と注意点は?
A,そうですね。抱っこもおんぶも、どちらもママと赤ちゃんとの信頼関係を培う大切な
ものなんです。
抱っこはママの顔が赤ちゃんにいつも見え、目と目が合い、「今日はご機嫌ね。お買物
に行こうね。」と、話しかけると赤ちゃんも「アー、ウー」と、返事をしてくれ、会話
がはずむと思います。それに赤ちゃんはママと体がピッタリタッチして安心でしょう
ね。抱っこの注意点は、ご質問にも書かれていますが、前が見えなくて、つまずいて
しまったら大変ですからね。抱っこした時には転ばないよう十分気をつけてください。
おんぶはママと赤ちゃんと同じ方向で、同じ物を見て、会話をしながら同じ行動をし
ますので生活に必要な様々な事を学び、それが将来の成長に役立っていくんだと思い
ます。おんぶされている赤ちゃんの注意点は赤ちゃんが段々下に下がっていって苦し
かったり、おんぶひもから赤ちゃんの手が外れて赤ちゃんの首にかかっていることも
あります。それにママがきずいていない時があります。また、赤ちゃんの帽子が下に
下がり、目が見えなくなっている赤ちゃんを見かける事があります。そんな時「あら
あらお目目見えないね」と、言って直してあげていましたが、意外とおんぶしてい
るママは気づかない事があります。
Q、とりんたろうママさんは前抱きはあまりよくないのか?とご心配されています。
A,決してそんな事はありません。抱っこしていると赤ちゃんの顔が良く見え、顔色や機
嫌の良し悪しが分かり、熱がある時や具合の悪い時にはすぐに気ずいてやることがで
きます。赤ちゃんが機嫌の良い時は、ママも嬉しくなり子育てが楽しくなります。そ
こでこの子の為に頑張ろうと勇気が湧いてくるのではないでしょうか。今、抱っこを
して貰えない赤ちゃんも増えています。何時もママに抱っこして貰える赤ちゃん幸せ
ですね。大変でしようがママが抱っこしてあげられる時には、いっぱい抱っこしてあ
げて下さい。お子さんを抱っこできる期間は短いですからね。
Q,働く人が増えるなどの状況もあり、だっこやおんぶする時間は昔よりも減ってしまっていますよね?
A,そうですね、ママと赤ちゃんとのアタッチメント愛着関係を持つことはとっても大切
なことです。抱っこやおんぶをすることは、親子の身体的接触によるコミュ二ケーシ
ョンをとることなんです。ですから、赤ちゃんを不安やストレスから解放してやるこ
とができ、親子の信頼関係も育まれるとっても良いものなんです。
昔は赤ちゃんを抱くと、何故か抱き癖がつくと言って、赤ちゃんが泣いても抱かなく
ても良いと言う間違った指導がありました。赤ちゃんは泣いてママにシグナルをだす
ことしかできないのです。抱っこやおんぶは大変だとは思いますが、お仕事で忙しい
ママは、時間のあるときに短時間で良いので赤ちゃんをしっかり抱っこやおんぶをし
て、赤ちゃんとのスキンシップをはかってあげて下さい。