ラジオネーム:はるママ (お子さん 4ヶ月)
質問:4ヶ月の長男がいます。いつも子供の足が冷たいので、同居の姑が
「靴下を履かせなさい。」と言ってきます。検診の際、保健師さんからは
「赤ちゃんは手足で体温調節をしているので、靴下で覆わない方がいい。
と言われました。ですが、姑は納得しません。また、姑は果汁や離乳食を
早く始めようとします。育児は依然と変わっていると思うのですが、
どのように姑と接していけばいいでしょうか?
Q:保健師さんがおっしゃるように、赤ちゃんは手足で体温調節をしている
のですか?
A: 私も手足で体温調節している事は知りませんでした。保健師さんがおっしゃる
のですから間違いないと思います。ですから、家にいる時は靴下は履かせない
ほうが良いです。意外と赤ちゃんの手や足が冷たくなっていても大丈夫なん
ですね。それと赤ちゃんの新陳代謝は活発で、大人より体温も高いので、
洋服も大人より一枚少なめに着せた方が良いと言われています。ですから
お部屋の温度にもよりますが、できれば靴下は履かせない方が、丈夫な
お子さんに育つと思いますよ。それに薄着だと外気浴をした時、日光を
たくさん浴びる事ができ、骨が発達しますからね。
Q: 靴下は履かせた方がいいですか?
A: お家にいる時は、靴下は履かせなくても良いと思います。
しかし冬の寒い季節、外気浴や散歩に行かれる時は、靴下を履かせて
下さい。お家や子育て応援ひろば等では、室温が22~23度になっていると
思いますので、靴下は履かせなくとも大丈夫です。
Q: 昔と今では離乳食の考え方が変わってきていると思うのですが・・・
A: 離乳食は昔と今では随分変わりましたね。昔は100日目にお食ぞめといって、
ご飯をはさんだお箸を赤ちゃんの唇にあてて、100日目のお祝いをします。
しかし、離乳食を食べさせた訳ではありません。また、体重が8Kgになったら
離乳食を始めたと言う話ですが、体重が8kgと言うと現在の赤ちゃんですと、
調度4ヶ月半~5ヶ月ころですね。私が子育てをしていた昭和45年頃の
離乳食は、保健所の指導で、赤ちゃんが3ヶ月になると、煮沸消毒をした
おろしがねとガーゼ、お茶碗、スプーン、包丁を用意します。それと、砂糖と
水をお鍋で煮つめたガムシロップを用意します。そして皮を剥いたりんごを
おろしがねですりおろし、それをガーゼで絞って、りんごジュース
小さじ1さじと、ガムシロップ小さじ1さじを混ぜ合わせ、そのりんご
ジュースを、小さじ1さじから飲ませて、3日間続けて飲ませ、便や皮膚に
異常がなければ4日目から小さじ2さじと増やしていましたね。しかし、
今は煮沸消毒をしても、死なないで生きている強い菌がいて、病気になる
お子さんもいました。それとアレルギーやアトピーの赤ちゃんが多いので、
「離乳食は急がなくても良いですよ」と、小児科のお医者様は指導されて
いるんですね。そこで、今離乳食は5~6ヶ月から、果汁やドロドロ
ペースト状のお粥を小さじ1さじから食べさせ、3日間食べさせて皮膚や便に
異常がなければ2さじに増やし、他の食品も少しづつ増やしていって下さい。
Q: お姑さんにはどのように伝えたらいいでしょうか?
A:どこのご家庭でも赤ちゃんの育て方について、ママとおばあちゃまの
考え方の違いは有ると思います。そこでママは言いにくいと思いますので、
パパにお願いをしておばあちゃまに、今の子育てについてお話してもらっては
いかがでしょうか?その際、最初にパパとママ二人でおばあちゃまに、
「日頃○○ちゃんを可愛がって下さり有難うございます。」と、感謝の気持を
伝えて下さい。おばあちゃまもお孫さんが可愛いので、ご自分が子育てを
していた時のことを思い出し、足が冷たい。風邪をひいたら大変と、
「靴下を履かせなさい」とか、離乳食を早く始めようとされるんだと思います。
そこでおばあちゃまに感謝の気持を伝えた後で、パパに今の子育てについて
しっかりとお話をして貰って下さい。その際助産師さんは「裸足のほうが
丈夫に育ちますよ」と、言われた事を再度パパに話してもらい、新潟市内の
方であれば、母子健康手帳に離乳食の進め方の目安の表が載っていますので、
その表をおばあちゃまにお見せして、「今は煮沸しても死なない強い菌がいたり、
アレルギーやアトピーの赤ちゃんが多いので、離乳食は5~6ヶ月頃から始める
指導になっているんです。」と、パパが丁寧にお話されれば、おばあちゃまも
理解して下さるのではないでしょうか。時代に即した子育ては、やはり両親の
関わりが一番大切ですからね。