ラジオネーム: うさぎさん (お子さん4歳と8歳)
質問:義母は少しせっかちなところがあり、子どもがする事を全てしてしまいます。
上の子は自分で考えて物事をするのが苦手になってしまいました。
また、食事の時もお皿やお水など、取ってという感じで自分でやらなくなって
しまいました。どうしたらいいでしょうか?
Q: 乙川先生もお孫さんを甘やかしてしまう気持ち、わかるのではないですか?
A: 昔から孫は目の中に入れても痛くないという諺がありますが、
おばあちゃまにとって、お孫さんはとっても可愛いんです。
も一つ年寄り子は三文安、と言う諺があるように、お子さんの成長を日頃から
考えておられるママが心配される気持ち、とっても良く分かります。
でも、そんなに心配されなくても大丈夫です。
佐々木正美先生の著書に、祖父母は孫が怒られた時の、ちょっとした避難場所で
あったり、気まぐれに愛されたい時に遊びに行く所なんです。
また、育児の主役が親であれば、祖父母が孫を甘やかしても大丈夫とも
書かれていました。子どもというのは他の事で、欲求不満がなければ
「あれ欲しい」「これやって」等、色々言わないものです。
そういう意味では私のところの祖父母は、孫が本当に望んだ事は一つも
拒否しなかったですね。それどころか他の人から見たら孫に対して、
猫可愛がりをし過ぎるくらいでしたね。と、書かれていました。
ちなみに佐々木先生のおばあちゃまは、食事前にお子さんにチョコレートを
食べさせていたそうです。さらに佐々木先生は、祖父母の体力が衰えた時に、
何を頼まれても子ども達は「嫌だ」と言わなかったですね。
小さい時に自分の望んだ事を祖父母に受け入れてもらってきましたから、
祖父母の望んだ事はすべて聞いていましたね。と、その著書に
書かれていました。佐々木先生のお子さん達は祖父母に本当に愛されていたことが、
良く理解されてたんですね。
Q: お母さんの思いを伝えるにはどうしたらいいでしょうか?
A: ママはパパと子育てについて良く話し合って共通理解のもとで、
子育てをして下さい。そしてお子さんの関わりについて、ママはおばあちゃまに
言いにくいと思いますので、パパからおばあちゃまに最近の子ども達の様子や、
これから子ども達をどのように育てていきたいのかについてお話してもらって
下さい。その際、まず最初に「日頃子ども達を可愛がってもらい有難うございます」と、
感謝の気持をしっかり伝えて下さい。
その上で、「おばあちゃまはお子さんの様子を見てい、はがゆいかもしれませんが
そこは子どもだから我慢して下さい。何でも大人が子どもにしてやっていると、
子ども達が自分で何もしない子に育ってしまうから、特に上の子は8歳なので
自分の事は自分でやらせて欲しい事を、お願いしてください。
Q: 義母と一緒に子供をしつけるのにいい方法はありますか?
A: 例えばお子さんがおばあちゃまに、「お水取って」と言った時、
「おがあちゃまだって疲れているのよ。人にばっかり頼らずに、自分で
取れるんだから自分で取りなさい」と言って、自分でするよう促して下さい。
また、ママはお子さんにお手伝いをお願いして、お子さんがそれをしてくれた時、
ご家族皆さんが居る前で、お子さんがお手伝いをしてくれ、とても助かった話を
して、お子さんを褒めて下さい。また、これは我が家の例ですが、長男が
小学校低学年の時、毎日お風呂の掃除を。次男は保育園だったので
玄関の掃除をしてもらっていましたね。それぞれ責任をもってやってもらい、
例えあまりうまくできなくても「有難う、お母さん助かるわ。」とお礼を
いっていましたね。このお子さん達にも「ママ忙しくて大変だから貴方達に
お願いがあるの。」と、言ってお子さん達に何かお手伝いをしてもらっては
如何でしょうか?お子さん達そのお手伝いをして、ママにに褒められると、
嬉しくなり自分も家族の一員であり、家族の役にたっていることが分かり、
そこから自信が生まれてくるのではないでしょうか。
何でも大人に頼らずに、自分達も大人の役にたつたつことが分かれば、
自然に自信に繋がり、自分の事は自分でするようになると思います。
おばあちゃまもお子さん達のその様子を見て、お子さん達が出来る事は
多少時間がかかっても、心もとないと思っても、手をださずお子さん達に
やらせた方が良い事を理解して下さるのではないでしょうか。