今回のポイントは新潟の地域の名前の発音です。
新潟には「上越、中越、下越、佐渡」と4つの地域があります。
先週新潟弁は「え」と「い」の発音がはっきりしない事を勉強しましたが、
上越中越下越と言う場合も、
「越」の部分「いつ」に近い音になる為、「上いつ中いつ下いつ」と発音します。
また、「佐渡」については、
共通語のように「佐渡」と、頭の「さ」にアクセントを置くのではなく、
「佐渡」という風に、お尻の「ど」にアクセントを置いて発音します。
ですから、「佐渡に行く」と言う場合も「佐渡に行ぐ」という言い方になるのです。
(スキット)
(夫)おっ、明日の天気どんげらか、おめ分かっか。
(妻)明日なんて雨らと。降水確率80%らわ。
(夫)おめ、それ「かいつ」の天気でねんだか。
俺が聴きてのは「じょういつ」と「ちゅういつ」なんだて。
(妻)おう、そうらったそうらった。
おめさん明日仕事で長岡と上越行ぐ言うったったいねぇ。
「じょういつ」と「ちゅういつ」らばね、
明日曇りで降水確率20%らすけ、まぁ降らねわね。
(夫)おう、それはいかった。そせば「佐渡」はどうら。
(妻)なにね、「佐渡」かね。
「じょういつ」と「ちゅういつ」行って「佐渡」も行ぐんだかね。
(夫)「佐渡」は明後日行ぐだて。でぇじな会議があんだて。
(妻)おう、そうすっと、おめさん今週ばかいっそがしんだね。
(夫)おう、いっそがしわや。
夜も懇親会あるすけ、明日も明後日も夕飯、外で食うてくるすけいらねぞ。
(妻)おう、外で食べてこいて。俺もその方が一人で気楽ららすけ。
(夫)何や。
(近藤アナより注意)
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。
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