今回のポイントは、名詞の頭高のアクセントです。
名詞の中には、標準語と新潟弁でアクセントが違うものがたくさんあります。
例えば、「卵」「苺」という名詞があります。
標準語では抑揚のない発音で表現しますが、
新潟弁では、頭にアクセントを置いて、頭高の発音をします。
新潟弁では、「包丁」「掃除」「椅子」「後ろ」「クツ」「ネズミ」「廊下」も同様です。
これらはほんの一例で、
新潟では、共通語と違い、頭にアクセントを置いて発音する名詞が非常に多いのです。
(感想など一言)
(スキット)
(妻)父ちゃん、原さんとこから苺もろたわ。ばかうまそげな苺らわ。今食べっかね。
(夫)おう。ちとばかもらおか。包丁で切らんでいいすけ、あろて持って来いて。手で食うすけ。
(妻)おや、だろも、苺ってどごやったろ。さっきでぇどこ掃除した時どっかに移動させたみてら。
(夫)おめ、何か言うてんだ。おめが座ってる椅子の下にあんねっか。
(妻)おう、そうらった、そうらった。卵のパックと苺の箱ここに置いたの忘れったったて。
(夫)ところで、おめ。その椅子の下の卵のパックと苺の箱の後ろにある「くうれクツみてながん」何だや。
(妻)何ね。どれかね。キャーーーーっ!ネ、ネ、ネズミらねっけ。
(夫)ギャーーーーーーー、ネ、ネ、ネズミらか。
(妻)キャーーーーーっ!父ちゃん、はよ捕まえれて。
(夫)おめ捕まえれや。俺らたってネズミでっきれなんだすけ。
(妻)なんで、おめさんて、そんげ頼りんならねんだね。
(夫)ギャーーーーーーーっ!ネ、ネ、ネズミがこんだ廊下に逃げた!
(妻)ギャーーーーーーーっ!
(近藤アナより注意)
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。