前回、新潟では、共通語と違い、
頭にアクセントを置いて発音する名詞が非常に多い事を勉強しましたが、
今回勉強するのは、3文字の名詞のアクセントについてです。
全部ではありませんが、3文字の名詞の中には、
アクセントが標準語と違い、
2文字目の音にアクセントを置いて発音する言葉も多いのです。
例えば、「眼鏡」という名詞があります。
標準語では1文字目の「め」という音にアクセントを置いて表現しますが、
新潟弁では2文字目の「が」にアクセントを置いて発音します。
同様に「左」「浴衣」「薬」「テレビ」などもこれにあたります。
(スキット)
(妻)父ちゃん、なんしたんだね、浴衣なんか着て。
(夫)盆踊りの練習があるすけ、浴衣で来い言われたんさ。
ところで、おめ。俺の眼鏡どご行ったか分かっか?
(妻)父ちゃん、また、みいのしたんだ。
じどしゃん中でも置いて来たんでねんだかね。
(夫)見て来たろもねかった。
(妻)そせば洗面所でねんだけ。
(夫)洗面所も見て来たろもねかった。
(妻)そせば、おめさんが今着った浴衣の袖はなじら。
(夫)まさかこんげとこに入れていねろ。
(妻)何だかその浴衣の左の袖に何か入ってるみてらわ。
よう見てみなせ。眼鏡でねんだけ。
(夫)何や。おや、何かあるわ。
(妻)そらろ。
(夫)おう、ほんのきら。眼鏡ら。いつこんげとこに入れたろっか。おめ分かっか。
(妻)そんげ事分かる訳ねぇろがね、ほんね。
(近藤アナより注意)
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。
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