今回のポイントは、「人」を意味する「しょ」という言葉です。
新潟弁には「しょ」という言葉があり、
「しょ」の前に何らかの修飾語を付けて使用されています。
ですから、「男の人、女の人」と言う場合は、
「男のしょ、女のしょ」と言いますし、
「綺麗な人」と言う場合は「綺麗なしょ」、
「いい人」と言う場合は「いいしょ」、
「左の端に立っている人」と言う場合は、
「左のはじに立ってるしょ」という言い方になるのです。
(スキット)
(夫)おっ、何見てんだ。何かの写真らか。
(妻)そういんだ。
これね、この前ほれ、パート先のしょたちと旅行行った時、
みんなして撮った写真らがね。
(夫)おう、そういんか。俺にもちと見してみた。
この真ん中にいる、わぁこて綺麗な女のしょだっらや。
(妻)ああ。そのしょかね。店長の娘らがね。
(夫)何や、こんげ綺麗なんだか。
そせば店長ってどのしょらや。ここに映ってんか。
(妻)店長なんてその左のはじに立ってるしょらがね。
真っ赤っかのコート着た派手な女のしょさ。
(夫)何や、おめのパート先の店長って女のしょなんだか。
しかも、こんげ派手な。
(妻)俺言わんかったけ。そうらよ。女のしょらよ。
(夫)何だかこんげ派手ながん着て、
このしょちとばかもうぐれてんでねんか。
(妻)なにさ。いいしょらよ。
俺みてなパートにもよう気こうてくれるんさ。俺でぇ好きらて。
(夫)おう、そういんか。こんだ娘さんいる時、俺もいっぺん挨拶行ぐさ。
(妻)今までそんげ事一言も言わんかったねっけ。ほんねこのしょは。
(近藤アナより注意)
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。
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