今回のポイントは、形容詞の発音についてです。

形容詞は、共通語の場合「苦い」「甘い」「うまい」という風に、

最後が「い行」で終わるのに対して、

新潟弁は、「にいげ」「ああめ」「うんめ」という風に、

殆どの場合「え行」で終わるのが特徴です。

また、「にいーげ」「ああーめ」「うんーめ」という風に、

言葉の真ん中付近をかなり伸ばして発音するのが、

新潟弁の形容詞の大きな特徴です。

(スキット)

(妻)父ちゃん、コーヒー入れるろも、おめさんも一杯飲むかね。

(夫)おう、コーヒーな。一杯くれや。

(妻)めったにうちなんてコーヒー飲まねんだろも、

インスタントのがんいっぺもろたんさね。ほれ。

(夫)おう、ありーがと。ふーふー、頂きます。

(一口飲んで)んん、ちとばか俺にはにいげみてらな。

(妻)にいげ?わぁりかったね。貸してみなせ、砂糖入れてくれるすけ。

(夫)んん、砂糖入れれば飲まれるわ。

(一口飲んで)いや、こんだああめ。甘過ぎるて。

(妻)わぁりかったねぇ。砂糖入れ過ぎたろっかね。

ちとばかお湯足してみるかね。

(夫)いいて、へぇ飲まんたっていいて。

(妻)ほんね、おめさんて、にいげ言うたと思ったらああめなんて言うてみたり、

めんどくっせ男らいねぇ。

(夫)おめの入れ方がわぁりんだねっか。

(妻)そっらばコーヒーぐれ自分で入れればいいわ。

(夫)いいわや、缶のがんこうて飲む。缶のがん、うんめがね。確から。

(近藤アナより注意)

尚、このコーナーで紹介している言葉は、

主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、

それでも、世代や地域によって、

使い方、解釈、発音、アクセントなどに

微妙な違いがある事を御了承下さい。

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