前回は「あなた」の言い方を勉強しましたが、

今回のポイントは「お前」の言い方です。

「お前」と言う場合、

新潟では「おめ」或いは「自分」という言い方がよく使われます。

従って「お前も来いよ」と言う場合は、

「おめも来いて」とか「自分も来いて」という言い方になります。

おめさんよりもくだけた言い方ですから、

少なくとも自分より目上の人には使わないようにしましょう。

(スキット)

(夫)かぁちゃんや、俺の礼服どごいったか分かっか。

あれがねと結婚式着て行ぐがんがねんさ。

(妻)あれなんて昨日クリーニング屋出したわ。

(夫)何や。今日結婚式らすけ、おめに出しておけ言うたねっか。

(妻)結婚式なんて来週でねかったけ。

(夫)来週でねわや。

おめ、俺に何着て行げ言うんだや。勘弁してくれや、自分。

(妻)とうちゃん、ほんのきに結婚式来週でねんだ。

ほれ、これ見てみなせ。

(夫)なんだや。カレンダーらか。

(妻)そこにおめさんの字で、今日の日付んとこに結婚式いうて書いてあんねっけ。

(夫)おや、おう、そうらな。確かに自分の字でのて俺の字らな。

そうすっと、どういうことら。

結婚式、ほんのきにどっちなんだ。来週なんだか、今日なんだか。

(妻)そんげん俺に分かるわけねぇこて。何か言うてんだね、自分。

(近藤アナより注意)

尚、このコーナーで紹介している言葉は、

主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、

それでも、世代や地域によって、

使い方、解釈、発音、アクセントなどに

微妙な違いがある事を御了承下さい。

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