前回まで「あなた」や「お前」の言い方を勉強しましたが、
今回のポイントは「私」「僕」の言い方です。
共通語の場合は、女性の場合「私」、
男性の場合「僕」「俺」と言いますが、
新潟弁の場合は、男女関係なく「俺」と言います。
従って、例えば「ケーキ、私も食べる」と言う場合は、
男性も女性も「ケーキ、俺も食べる」と言うのです。
(スキット)
(アタック音の後、素アナ、或いは、バックに効果音)
(夫)かぁちゃんや、なんだ、目真っ赤にして。何読んでんだや。
(妻)父ちゃん、俺のパート先のわぁけ女の子が1人結婚して、職場辞めて東京行った言うたろ。
(夫)おう、あの白鳥さんなんていう24歳の女の子らろ。
(妻)そうそう。
(夫)写真で顔見てあんまかうぇげで品があるすけ、よう覚えてるて。そのしょがなんしたや。
(妻)俺んとこにわざわざ絵葉書送ってきてさ。読んだったら感激して涙が出てきてさ。あああああ。
(夫)な、な、なにや。どんげこと書いて来たんだや。
(妻)「山本さん、職場ではほんのきにお世話んなりました。
始め職場来た時は、知ってしょが誰もいのて俺も寂しかったんですろも、
山本さんがいっぺこと話しかけてくれて俺も職場がでぇすきんなりました。
これからもすてーきな御主人と元気でお幸せに。東京来たら俺のうちに寄ってくんなせやら」と。
(夫)ああああああああああああああ。いい娘さんらなぁ。
(妻)ああああああああああああああ。ほんのきにこんげいい子いねわねぇぇぇぇぇぇ。
(近藤アナより注意)
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。
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