今回のポイントは新潟弁の謝罪の表現です。
まず、「ごめん」と謝る時、「かんべ」と言います。
「勘弁して下さい」の「勘弁」が訛ったものです。
そして、「悪い」と言って謝る時は「わぁり」、
「悪かった」と言って謝る時は「わぁりかった」と言います。
(スキット)
(夫)おう、ちょうどいいとこにアイロンかけったな。
ついでに俺のこのズボンもしてくれや。明日履いて行がんば駄目らすけ。
(妻)おう、こっちによこしなせ。今アイロンかけてくれるすけ。
(夫)おう、頼むさ、ほれ。
(妻と夫)あーーーーーーーーーー。
(夫)あーーー、おめ何かしてんだや。
そんげとこにコーヒー置いて仕事してるすけ、こぼすんだわや。
(妻)かんべ、とうちゃん。
(夫)かんべでねぇわや、おめ、どうしてくれんだや、俺のズボン。
(妻)そんげ怒らんたっていいろがね。
俺がわぁりかったて。わぁり。かんべかんべ。
(夫)おめ、俺なんてこれぐれしかまともなズボン持ってねんだれ。
明日何履いてお呼ばれ行げばいんだや。
(妻)だぁすけ、わぁりかったね、かんべかんべ。
(夫)何だや、その言い方。全然反省していねみてらねっか。
(妻)たかがこんげぐれの事でおめさんが怒るすけ、あきれかえってんだわね。
改めて言う事ではねぇかもしんねろも、ほんねおめさんて度量のせぇめ男らいねぇ。
いっつもいっつも俺も我慢してるつもりらろも、俺らたって限度ってもんがあんだれ。
(夫)いや、そんげ言うなや。俺もわぁりかったて。かんべかんべ。
(妻)いや、我慢ならんて。
(夫)いや、だすけ、俺が全部わぁりかったて。かんべかんべ。
(近藤アナより注意)
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。
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