今日は、少し難しい上級者向けの内容です。
「~あんだ」について勉強しましょう。
例えば、人が見当たらない時、「どこにいるんだ」などと言ったりしますが、
熟練した新潟弁を話す人の中は、「どごにいるあんだ」と発音します。
これは、熟練した新潟弁を話す人は、
語尾の「~んだ」の部分を「~あんだ」と発音するためで、
「トイレに居ないんだ」と言う場合は、「便所にいねあんだ」、
「戻って来ないんだ」と言う場合は、「戻って来ねあんだ」、
「何を言っているんだ」と言う場合は、「何か言うてあんだ」と発音します。
(スッキト)
(タケシ)なぁ、かぁちゃん、とうちゃん見ねかったけ。
(妻)とうちゃんなんてさっきまで、おめ、一緒に将棋しったったねっけ。
(タケシ)そうなんだろもさ。
便所行ぐ言うて席立ったっきり、戻ってこねあんだて。
(妻)そらば、便所にいるあんでねんだけ。
(タケシ)それが便所にいねあんだて。
ほんねいい時らてがんに、とうちゃんどごにいるあんだ、ほんね。
(妻)なんだね、タケシ、やれもか今とうちゃんがいねば駄目なんだかね。
(タケシ)将棋の途中なんだれ。じっき詰むあんだれ。
ははぁ、とうちゃん逃げたな、負けっかと思って。
(妻)何か言うてあんだて。
たかが将棋らねっかね。将棋負けるぐれで逃げるわけねろ。
(タケシ)いや、将棋で負けた方が、今年一杯毎週寿司ことおごる言うて約束したんさ。
(妻)なにね、そっらば逃げるこて。俺らったらやっぱ逃げるわ。
(近藤アナより注意)
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。
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