今回のポイントは、新潟弁の最上級の表現です。

例えば「おいしい」という言葉がありますが、

「一番おいしい」「最もおいしい」と言う場合何と言うでしょう。

新潟弁では「一番」とか「最も」という意味で「いっちゃん」という言葉が使われ、

「いっちゃんおいしい」という言い方をします。

「いっちゃん」は「一番」が訛ったものです。

「一番」とか「最も」を意味する「いっちゃん」を使ったこの表現を最上級の表現と言い、

日常会話でも頻繁に使われます。

重要な表現なので是非覚えておいて下さい。

(スキット)

(夫)ここの店、俺初めて入ったて。何がうんめんだ。

(妻)分からね。俺も初めてらすけ。

原さんがここのラーメン屋がいっちゃんうんめすけ行ってみれ言うもんだすけさ。

(夫)何がうんめ言うったったんだや。

(妻)忘れた。

(夫)醤油も味噌も塩も何でもあんだな。おめ何にするんだ。

(妻)俺かね。醤油ラーメンらな。おめさんは。

(夫)俺か。ここの醤油ラーメンってがんはどんげのがんなんだろっかな。

醤油も様々あんねっか。

(妻)おめさんって、わりかしあっさりしたがんが好きなんだいね。

(夫)おう、そういんだ。

むかーし背油がいっぺこと載った油っぽいがんがいっちゃん好きらったろも、

   今、むーかしのあっさりした中華そばみてながんがいっちゃん好きらて。

(妻)年がいぐとあっさりしたがんの方が好きんなるすけね。

おめさんもそれだけ年がいったんさ。

(夫)まぁ、男としては俺今いっちゃん油が乗ってるろもな。はははははははは。

(近藤アナより注意)

尚、このコーナーで紹介している言葉は、

主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、

それでも、世代や地域によって、

使い方、解釈、発音、アクセントなどに

微妙な違いがある事を御了承下さい。

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