前回は順接の接続詞「だすけ」を勉強しましたが、

今回は逆接の接続詞「だろも」について勉強します。

逆接の接続詞というと、

共通語には「でも、しかし、けれども」などがあります。

新潟弁には、

これにあたる言葉として「だろも」という言葉があり、

例えば「いっぺん布団入ったんさ。だろも、起きてしもたんさ」

などという風に使われています。

(スキット)

(妻)タケシ、まら起きったんだかね。

(子)うん、そういんだ。

いっぺん布団入ったんさ。だろも、起きてしもたんさ。

(妻)テレビも消やして、でぇ好きなゲームしてるわけでもねんだね。

   へぇ2時らてがんに、何かしてんだね。

(子)うん。

(妻)タケシ、おめ、ほんのきにでぇじょぶらか。

会社で何かあったんだけ。

(子)いや、かあちゃんに関係ねぇことらて。

(妻)まぁ、おめの事らすけでぇじょぶなんだろ。

だろも、最近食欲もねぇみてらし、ちとしんぺらて。

  • いや、寝よう寝ようとはしてんさ。

だろも、おっかのて寝らんねんさ。

(妻)何がおっかねんだね。

(子)最近この部屋の天井で、夜んなっと物音がするんさ。

幽霊でねぇろっか。

(妻)ああ、それネズミらがね。

(子)ぎゃーーーーーーーー。

(妻)俺の部屋にも最近出んだがね。明日駆除する業者頼んだすけしんぺすんなばいい。

(子)今来てもらわんねだけ。

(妻)何か言うてる。

夜中の2時に業者のしょが来るわけねぇろ。

(近藤アナより注意)

尚、このコーナーで紹介している言葉は、

主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、

それでも、世代や地域によって、

使い方、解釈、発音、アクセントなどに

微妙な違いがある事を御了承下さい。 

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