前回は推量の「ろ」について勉強しまた。
今回は、確信の「こて」について勉強しましょう。
例えば、約束の時間に間に合わないと思った時、
推量の「ろ」を語尾につけて「間に合わねろ」と言います。
しかし、絶対に間に合わないと確信した時には、
「こて」を「ろ」の代わりにつけて、「間に合わねこて」と言います。
このように、新潟弁では、何かを推測する時に確信がある時、
「ろ」でなく「こて」を語尾につけるのです。
(スキット)
(妻)何だね、その恰好。
ズボンがしわだらけらねっかね。それで外行ぐんだかね。
(夫)そんげしわあるろっかな。履いて行ぐとわぁりか。
(妻)わぁりこて。そんげズボン履いて行ったら、おめさん笑われるこて。
(夫)そせば、おめ今からアイロンかけてもらわれっか。
(妻)何時にうち出んだね。
(夫)10時。
(妻)何ね、あと10分もねねっかね。無理らこて。
今からアイロンなんてかけたら間に合わねこて。
(夫)そせば、この、なんだ、チェックの柄言うんだか、このがんでも履いて行ぐか。
(妻)馬鹿でねんかね。
そんげ赤と青の、チェックの柄のセンスのねぇズボン入っていったら笑われるこて。
(夫)おめ、何か言うてんだや。このズボンがセンスわぁりってか。
(妻)そうらこて。ズボンの柄自体もセンスがねえし、おめさんにも似合わねがね。
そんげズボンどごでこうて来たんだね。
(夫)おめ、ちとばかもうぐれてんでねんか。
(妻)何だね。
(夫)このズボンなんておめが俺に似合う言うて一昨年こうて来たんだれ。
へぇ忘れたんか。
(妻)何ね…。そうらったかのぅ。
(近藤アナより注意)
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。
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