今回は、挑戦を促す時に使われる「~みれ」「~みた」を使った表現について勉強しましょう。
何かをしてみるよう促す時、
共通語では「~みろ」「~みな」を使って「してみろ」「してみな」と言います。
しかし、新潟弁の場合、
「~みろ」でなく「~みれ」「~みた」を使い、「してみれ」「してみた」と言います。
ですから、例えば「包丁を貸してみろ、貸してみな」を言う場合は、
新潟弁では「包丁貸してみれ」「包丁貸してみた」と言えばいいのです。
(スキット)
(山本)タケシ、包丁なんて持って何してんだね。料理こしょてんだかね。
(タケシ)うん、そういんだ。
(山本)どしたんだね。おめが料理なんて。何こしょてんだね。
(タケシ)野菜炒め。友達と話しててや、野菜炒めぐれ出来んば駄目らと思ってさ。
(山本)おう、いいことら、いいことら。
だろも、見てっと包丁で手切るんでねかと思って、しんぺらて。
(タケシ)でぇじょぶらて。
(山本)タケシ、でぇじょぶでねて。
まな板に野菜置いて切っ時、野菜押さえる指伸ばすとダメなんだて。
(タケシ)どうすんだね。
(山本)どれ、包丁貸してみた。いかね、俺のしるがん見ててみた。
こうして、置いた野菜押さえっ時は、
手でジャンケンのグーこしょて野菜の上置けばいんだがね。
(タケシ)ああー、そうやって切るあんかだ。そうかそうか。
(山本)そせばタケシ。おめ自分でしてみた。
(タケシ)おう。
(近藤アナより注意)
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。
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