今回は「~くれる」の使い方について勉強しましょう。
例えば、人のために一肌脱いで「何でもやりたい」と思った時、
共通語なら、語尾を「~してあげる」とか「~してやる」という言い方にして、
「私が何でもやってあげる」とか「私が何でもやってやる」と言いますね。
しかし、新潟弁の場合は、
「~してあげる」「~してやる」でなく、「~してくれる」をつけ、
「俺が何でもしてくれる」という言い方にするのです。
(発音練習)
「俺が何でもしてくれるわね」
「俺が取ってくれるわね」
「俺が送ってってくれるわね」
(スキット)
(山本)いやー、手が届かね。
(男性)おう、おめ手伸ばして何してんだや。
(山本)あっ、とうちゃん、帰って来たかね。
神棚に上げた餅こと取ろうかと思って手伸ばしてんだろも、
背がひぃけすけ取れねんさ。
(男性)脚立持って来いばいかったねっか。
(山本)今腰がわぁりすけ、脚立持って来らんねかったんさ。
とうちゃん、手伸ばして餅取って。
(男性)よしよし。俺が取ってくれるわや。
(山本)あと、とうちゃん、いいとこに来た。
今大根おろしこしょてんだろも、代わりにしてくれるかね。
(男性)自分でやればいいねっか。
(山本)今、腰がわぁりすけ、大根ことおろしてても腰がやめるんさ。
(男性)よし、俺がしてくれるわね。。
(山本)わぁりね、とうちゃん。
(男性)腰がやめんだば。しょうがね。他になんかねんだか。
俺が何でも代わりにしてくれるわや。
(山本)とうちゃん、今日ばか優しいだね。結婚する前みてらて。
こんげらば腰治らん方がいいろっか。
(近藤アナより注意)
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。
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