今日は、物事を列挙する際の表現について勉強しましょう。
「コロッケとかエビフライとかハムカツとか、色々なものを買ってきたわよ」という文があります。
これを新潟弁で言うと、
「コロッケらのエビフライらのハムカツらの、様々のがんこうてきたわね」となります。
即ち、「～とか～とか～とか、色々な～」と言う場合に、
新潟弁では「～とか」の代わりに「～らの」を使い、
「～らの～らの～らの、様々の～」という言い方を使うのです。
（例）
ロッケらのエビフライらのハムカツらの、様々のがんこうてきた。
ラーメンらの天ぷらそばらのカツ丼らの、様々のがん食べてきた。
肩らのひざらの腰らの、様々のとこがやめる。
（スキット）
（店員）いらっしゃいませ、山本さん。どんげ服ことお探しですか。
（山本）ばかすてーきなトレーナーがあるすけ、思わず店入ってきてしもたて。
他に色何色があんですか。
（店員）赤らの緑らの黄色らの、様々の色がありますがね。
欲しいがんがあれば言うてくんなせや。
（山本）赤もいいろも、緑もすてーきらわ。
（店員）山本さん、手に持ってるがんなんですか。
しかもかいっぺこと買いもんしてきたみてですね。
（山本）そういんだ。６時過ぎて揚げもんがやあせかったすけいっぺこうて来たわね。
（店員）揚げもん何買いました。
（山本）コロッケらのエビフライらのハムカツらの、様々のがんこうてきたわね。
（店員）おお、俺ハムカツでぇ好きなんですて。たまに食べっとうんめですいねぇ。
（山本）おめさんに一枚くれようかね。
（男性）おお、いんですか。うれーしですて。ありーがとうございます。
（山本）ハムカツ一枚くれる代わりにトレーナー一枚もろて行ぐさ。
（男性）おお、お買い上げありーがとうございます。
（山本）いや、誰がこうて行ぐ言うた。ただでさ。
（男性）いや、山本さん、かんべしてくんなせや。
（近藤アナより注意）
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。
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