今回は「~さか」の使い方について勉強しましょう。

例えば、「荷物を受け取ってくれさえすればいい」という文があります。

これを新潟弁で言うと、

「荷物こと受け取ってくれさかすればいい」という言い方になります。

つまり、新潟弁には「~さえ~ばいい」という意味の「~さか~ばいい」という言い方があり、

「君さえいてくれればいい」という文は、

新潟弁では「おめさんさかいてくれればいい」という言い方に、

「アルビが勝ちさえすればいい」と文は、

「アルビが勝ちさかせばいい」などという言い方になるのです。

(例)

荷物こと受け取ってくれさかすればいい

おめさんさかいてくれればいい

アルビが勝ちさかせばいい

(スキット)

(山本)おや、とうちゃん、どご行ぐんだね。

(夫)ちと。まぁいいねっか。

(山本)いや、とうちゃん、ちと外行ぐの待ってもらわんね。

俺が今外行がんばだめなんさ。

(夫)2人とも外出て、うち留守にしてっと駄目なんだか。

(山本)俺今ないとぅさんち行がんば駄目らてがんに、清水さんがやれもか来る言うてんさ。

(夫)うちに人がいのなる言うて断ればいいねっか。

(山本)魚いっぺこと釣ったすけ、持って来てくれんだと。

だすけ、とうちゃん、うちで荷物こと受け取ってくれさかすればいんさ。

(夫)何時に来んだや。

(山本)分からねわね。今から行ぐとは言うったったろも、何時に着くか言うていねかったわ。

(夫)俺らって外出てんだすけ、電話で聞けばいいねっか。

(山本)どうせとうちゃんなんてパチンコでねんかね。

うちに居てくれさかすればいんだっけいいろ。

(夫)おめがいればいいねっか。

(山本)だすけ、俺らたって用があんだすけ駄目ら言うてんねっけ。

何べん言うたらわかるあんだ。

(近藤アナより注意)

尚、このコーナーで紹介している言葉は、

主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、

それでも、世代や地域によって、

使い方、解釈、発音、アクセントなどに

微妙な違いがある事を御了承下さい。 

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