今日は、義務を表す表現について勉強しましょう。
共通語では、義務を表現する際、「~ければならない」をつけて、
「やらなければならない」「言わなければならない」、
「行かなければならない」「食べなければならない」などという風に言います。
しかし、これを新潟弁で言うと、
「~ければならない」の代わりに、「~ばね」という言い方が使われるので、
「やらなければならない」は「やらんばね」、
「言わなければならない」は「言わんばね」、
「行かなければならない」は「行がんばね」、
「食べなければならない」は「食わんばね」となります。
「~ばね」の代わりに「~ば駄目ら」という言い方を用いて、
「やらんば駄目ら」、「言わんば駄目ら」、
「行がんば駄目ら」、「食わんば駄目ら」という言い方も出来ます。
(発音練習)「やらんばね」「言わんばね」「行がんばね」「食わんばね」
(スキット)
(男性)おう、おめぇ。はよあさはんこしょてくれや。
(山本)あさはんなんて自分で準備せぇて。
俺なんてとってもそんげ事してる時間ねて。
(男性)あさはんぐれこしゃわれるろ。
(山本)駄目らて。今日はあきらめれて。
しんばね事がいっぺことあるあんだて。
昨日の余ったがん自分であっためて食べられろがね。
(男性)俺らたってやらんばね事があるすけ駄目らわや。
新聞も読まんば駄目らし。
(山本)新聞なんていつでも読まれるわ。
俺なんてこれから清水さんち行がんばねすけ騒ぎなんだて。
(男性)清水さんちらたっていつでも行がれるろが。
(山本)月に一回の地元の婦人会の朝食会があんだがね。
(男性)なにそんげめんどくっせ事してんだや。暇なんだな。
(山本)付き合いはでぇじにしんばねんだて。
(男性)なんでそんげしゃれこいて行ぐ必要があんだや。
(山本)みんなしゃれこいて来るすけ、ちゃんとした格好していねばみばわりんだて。
(男性)そんげめっどくっせ会らば、行ぐのへぇやめれ。
(近藤アナより注意)
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。
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