前回は、義務を表す表現について勉強しましした。
新潟弁では、「～ければならない」の代わりに、
「～ばね」という言い方が使われるので、
「やらなければならない」は「やらんばね」、
「言わなければならない」は「言わんばね」、
「行かなければならない」は「行がんばね」、
「食べなければならない」は「食わんばね」と言うんでした。
そして、前回も少し触れたのですが、もうひとつ別の言い方もあります。
「～ばね」の代わりに「～ば駄目ら」という言い方を用いて、
「やらんば駄目ら」、「言わんば駄目ら」、
「行がんば駄目ら」、「食わんば駄目ら」という言い方も出来るのです。
（発音練習）「やらんば駄目ら」「言わんば駄目ら」
「行がんば駄目ら」「食わんば駄目ら」
（スキット）
（男性）おう、おめぇ、朝はよからまた町内の婦人会の食事会らか。
この前行ったばっからねっか。
（山本）今年から会長が代わって、月に２へんになったんだて。
付き合いはでぇじにしねば駄目なんだて。
いっつも俺が言うてんねっかね。
（男性）やれもか行がんば駄目なんだか。そんげ食事会。どごであんだ。
（山本）駅前に、スパゲッティらのピザパイかせるイタリア料理屋があんだがね。
（男性）ばか高級げな店らねっか。
俺なんていっつもやあせ居酒屋で飲んでるてがんにや。
（山本）会長がやれもかそこがいい言うたすけ、予約したんだわね。
（男性）おめが幹事なんだか。
（山本）俺とないとぅさんが幹事なんさ。
ないとぅさんが電話して予約したんだがね。
（男性）しっかし、こんげ朝のはやいぇ時間にイタリア料理の店が営業してんだか。
（山本）ないとぅさんが予約した言うたすけ、朝でもしてんだこて。
おや、ないとぅさんからメールらわ。
あきゃ、どうしょば、店朝やっていねと。
夜9時かららと思って店が予約受けたんだと。
（男性）やっぱそうらねっか。ははは、取り止めら、取り止めら。
幹事らばよう確認しんば駄目らこて。
（近藤アナより注意）
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。
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