今回は、人にものを頼む時に使う「くんなせや」について勉強しましょう。
例えば、店で商品を見せて欲しい時、
店員さんに「見せて下さい」と言いますよね。
しかし、新潟弁の場合は「~下さい」の代わりに「~くんなせや」を使います。
従って、「見せて下さい」は「見せてくんなせや」、
「こっちを向いて下さい」は「こっち向いてくんなせや」、
「判断して下さい」は「判断してくんなせや」、
「包んで下さい」は「包んでくんなせや」となります。
(発音練習)
「見せてくんなせや」
「こっち向いてくんなせや」、
「判断してくんなせや」
「包んでくんなせや」
(スキット)
(山本)すみーません。このブラウス。別のエロのがんありますか。
(店員)そのブラウスらと、黒以外らと白とベージュがありますがね。
出しましょかね。
(山本)わぁーりですねぇ。そせば、見せてくんなせや。
(店員)えーーと、これですがね。なじですか。
(山本)おう、いいエロらわ。白もいいし、こっちのベージュのがんもいいわ。
自分では決めらんねすけ、
どれが俺にいっちゃん似合うか、おめさん判断してくんなせや。
(店員)はいはい、喜んで。
3種類とも山本さんの体にあてて見てみてもいいでしょかね。
(山本)おう、頼みますて。
(店員)ちとこっち向いてくんせや。んーー。白も、おう、ばかよう似合いますねぇ。
ベージュはなじでしょねぇ、おう、これもよう合いますねぇ。
(山本)黒はなじです。
(店員)黒も、おう、ようにおうてますて。
山本さん綺麗らすけ何でも似合いますて。
(山本)そせばどれにせばいいでしょうねぇ。
(店員)全部似合いますすけ、全部揃えて、
場面に応じて選んで着ればいっちゃんいいと思いますろもね。
(山本)3種類ともそんげに俺に似合うろっかねぇ。
(店員)こんげ似合うしょなかなかいませんて。
これ着て山本さんが歩いてたら皆見とれますこて。
(山本)おめさんがそこまで言うんだば3枚とも包んでくんなせや。
全部こうて行ぐさ。
(店員)ありーがとございます。
(近藤アナより注意)
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。
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