今日は「ちごう」の使い方について勉強しましょう。

人の発言や質問を「違います」と打ち消す場合、

新潟弁では「ちごう」という言い方が使われます。

ただ、「ちごう」だけで使われる事は少なく、

「違いますよ」と強調するために「ちごうて」とか「ちごうわね」と言ったり、

「違うってば」というニュアンスを出すために「ちごてば」という言い方がしばしば使われます。

(発音練習)

「ちごう」

「ちごうて」

「ちごうわね」

「ちごうてば」

(スキット)

(山本)父ちゃん、このテレビのリモコンでどうせばいんだ。

(亭主)どうせばいんだって、何がや。

(山本)あれほれ、テレビの画面にテレビの番組表出されるねっかね。

あれどうせば出されんだ。

(亭主)番組表なんて、おめ、よう見てみれや。ここに「番組表」言うて書いてあんねっか。

(山本)そせばここ押せばいんだけ。こうかね。

(亭主)いや、ちごうて。そんげしてずっと押してる必要なんてねんだて。

ちっと押せば出んだて。

(山本)おう、ほんだ。出るわ。

(亭主)それでいろ。

(山本)父ちゃん、父ちゃん、待ってみた。

何でこの番組表消えねんだ。これではテレビが見らんねねっけ。

(亭主)消すんだて。

(山本)こうやってかね。

(亭主)いや、ちごてば。それ電源のボタンらねっか。

消せ言うたのはテレビ消せ言う事ではねんだて。

(山本)そうすっとどご押せば番組表消えるんだ。

(亭主)「番組表」ていうボタンこともういっぺん押せば消えるようになってんだて。

(山本)めんどくっせんだね。

(亭主)何でもめんどくっそなんかねぇわや。

そんげ言うんだば新聞のテレビ欄見ればいいねっか。

(近藤アナより注意)

尚、このコーナーで紹介している言葉は、

主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、

それでも、世代や地域によって、

使い方、解釈、発音、アクセントなどに

微妙な違いがある事を御了承下さい。

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