今日は、「モズ」という言葉ついて勉強しましょう。

夏休みの自由研究に、生物の観察をというお子さんもいらっしゃるかと思います。

蝉もしばしば観察の対象になる事がありますが、

新潟弁では、「蝉の抜け殻」を「モズ」と言います。

下越では「モゾ」或いは「モゾモゾ」、

中越では「ワンザ」或いは「ワンズ」と言う所もあるようです。

「モズ」という単語を「蝉の幼虫」という意味で使っている人も中にはいるようですが、

正式には「蝉の抜け殻」という意味の言葉です。

(発音練習)

「モズ」

(スキット)

(友達)最近の子供、モズ言うても分からねんだろっかね。

(山本)モズって、あの、セミのかね。

(友達)そうそう。親戚の小学生の子供がうち遊び来てさ。

セミの幼虫捕まえて来たすけ、

「おっ、モズ捕まえて来たな」言うたら、ポカーンとした顔してさ。

     分からねんだわね。モズいう言葉の意味が。

(山本)いや、原さん、そりゃそうらこてさ。

モズなんて今の時代の子供が何分かろば。

   だろも、原さん、モズっておめさん、セミの幼虫っていう意味でつこうてんだけ。

(友達)そらよ。なんで。

(山本)そっらと俺とちと解釈がちごわ。モズ言えばセミの抜け殻らがね。

(友達)セミの抜け殻?モズ言えばセミの幼虫らこてさ。

(山本)いやいや、そうでねて。モズはセミの抜け殻らて。

父ちゃんにも聞いてみっか。父ちゃん。

(亭主)なんだ。

(山本)モズってどういう意味らね。

(亭主)鳥のモズか。

(山本)いやいや、セミのさ。

(亭主)おうおう、セミのな。モズ言えばセミの抜け殻らろ。

(山本)ほれ、やっぱそうらろ、原さん。

(友達)おやー、幼虫らと思ってんの俺ばっからろっか。

(発音練習)「モズ」(繰り返し)

(近藤アナより注意)

尚、このコーナーで紹介している言葉は、

主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、

それでも、世代や地域によって、

使い方、解釈、発音、アクセントなどに

微妙な違いがある事を御了承下さい。

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