今日は「ざいご」という言葉について勉強しましょう。
新潟弁には「ざいご」という言葉があります。
これは「田舎」とか「郊外」いう意味で、
「ぜえご」と発音しても構いません。
「田舎くさい」と言う場合は、
「ざいごくっせ」「ぜえごくっせ」という言い方になります。
(発音練習)
「ざいご」
「ぜえご」
「ざいごくっせ」
「ぜえごくっせ」
(スキット)
(山本)あああああああああああ。
(亭主)なんした。おい。
(山本)ああああああああああああ。
(亭主)何泣いてんだや、おい。
    なんかあったんだか、おい。何とか言えや。
(山本)さっきいっつも行ってる洋服屋の初売り行って来たんさ。
    そしたら。あああああ。
(亭主)そしたら何だ。
(山本)人気のある洋服らと取り合いんなんさ。
    それで、俺もばかいいスカートがあったすけ、人と取り合いんなったんさ。
    そしたら。ああああ。
(亭主)そしたらなんした。
(山本)取り合いした女のしょにさ、
    おめさんみてな、ぜえごくっせ女のしょにこのスカート似合うはずねろ言われたて。
    あああああ。
(亭主)おめ、ぜえごくっせ言われて当然らろがや。
    おめの喋り方聞けば、
    だっらたっておめことざいごから来たおんなのしょら思うこて。
(山本)その女の方が俺よかかえってぜえごくっせ喋り方してんだよ。
    そんげ女にぜえごくっせなんて言われとねわね。
(亭主)まあ、いずれにしてもおめがぜえごくっせのは間違いねて。
(近藤アナより注意)
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。

(1月6日ポッドキャスティング)
今日は「ざいごもん」という言葉について勉強しましょう。
前回の放送で、「田舎」を意味する「ざいご」という言葉を紹介しました。
「ざいご」を「ぜえご」と発音してもいいんでしたね。
ところで、今回は「ぜえご」を使った
「ざいごもん」と「ざいごのしょ」という2つの言い方を勉強します。
「ざいごもん」は見下すような気持ちで「田舎者」という意味で使われ、
一方の「ざいごのしょ」は、見下す気持ちなど持たずに、
「田舎の方に住んでいる方」という意味で使われます。
これは混同して使われがちですので、
誤解しないように使い分けて下さい。
尚、「ざいごもん」は「ぜえごもん」、
「ざいごのしょ」は「ぜえごのしょ」と発音しても構いません。
(発音練習)
「ざいごもん」
「ぜえごもん」
「ざいごのしょ」
「ぜえごのしょ」
(スキット)
(山本)おや、父ちゃん、そんげジャージなんて履いたままどご行ぐんだ。
    うちの前、掃除してくれんだ。
(亭主)何か言うてる。
    これから清水さんのお宅にちゅうはんごっつぉんなりに行ぐんだわや。
(山本)そっらてがんになんでジャージ履いたまんま外出んだね。
    まさかそんげ格好で出て行ぐんでねろね。
(亭主)いや、この格好で行ごかと思ったったろも。
(山本)なにね、ばかでねんだけ。
    ごっつぉんなりに行ぐてがんに誰がジャージなんて履いて行ごば。
(亭主)清水さんの夫婦と俺の仲らすけいいかと思ったろも駄目らか。
(山本)駄目らかでねわね。
    そんげざいごもんみてな格好して行ぐなて。俺しょうしらて。
(亭主)なにがぜえごもんだや。
    ここのあたしの人間なんてみんないっつもこんげ格好らねっか。いいろ。
(山本)確かにここのあたしはぜえごらろも、
    ぜえごのしょらたっておめさんみてなしょばっかでねんだよ。
    もっときちっとした格好してくんねか。俺がしょうしらて。
(亭主)おうおう、分かったて、分かったや。
    ところで、おめこそ今からどっか行ぐんか。
(山本)これから婦人会の食事会らがね。
(亭主)それで洒落こいてそんげ似合わね真っ赤のスカート履いてんだか。
    それこそざえごもん言われるわ。
(近藤アナより注意)
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい

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