今日は「しゃべっちょこき」について勉強しましょう。
前回は「嘘つき」を意味する新潟弁「てんぽこき」という言葉を勉強しました。
新潟弁には同様に「こき」が最後に付く言葉が沢山あります。
「しゃべっちょこき」もその一つで、これは「おしゃべりな人」を意味します。
「こき」を取って「しゃべっちょ」と言っても構いません。
(発音練習)
「しゃべっちょこき」
「しゃべっちょ」
(スキット)
(山本)もしもし、ああ、ないとぅさん、これからうち遊び行ってもいいかね。
暇で暇でうちにいてもしる事がねぇもんだすけさ。
(亭主)また、ないとぅさんと電話らか。
(山本)んん、でぇじょぶらわね。
とうちゃんなんて一人にしたたって、勝手になんか食べてるすけ、しんぺねわね。
(亭主)またちゅうはんもこしゃわんで、ないとぅさんとこ遊び行ぐんだか。
(山本)とうちゃんも一緒にちゅうはん食べにうち来いってけ。
いやいや、ないとぅさん、そんげきぃ遣わんたっていいて。
俺一人で行ぐすけ。
(亭主)分かったわや、一人でカップラーメンでもこしょて食べてるわや。
(山本)なにね、ちらし寿司こしょたすけ、とうちゃんと食べに来いってけ。
いや、とうちゃんなんて昨日の夜、町内の集まりで寿司屋行って、
ごっつぉいっぺ食べたすけいいて。
(亭主)な、なにそんげどうでもいい事、話してんだ、このしゃべっちょこき。
(山本)なにね、うちのとうちゃんかね、めんちうちにいるがね。
このしょもめんち暇なんだがね。
(亭主)おい、このしゃべっちょ。
(山本)おおお、とうちゃん、聞いったんだけ。
やいや、たまげた。ははは、とうちゃん話聞いてたみてらて。
(近藤アナより注意)
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。