今日は「ねんどりこき」について勉強しましょう。

新潟弁には「ねんどりこき」という言葉があります。

これは、訳すのが大変難しいのですが、あえて訳すと、

「確認のために何度も同じ事を尋ねてくる人」という意味になります。

ですから、スキットの中にもあったように、

同じ質問を何度もされてうっとおしい時も、

「このねんどりこき」と言えば、

「この、確認のために何度も同じ事を尋ねてくる奴め」という意味になります。

(発音練習)

「ねんどりこき」

「このねんどりこき」

(スキット)

(亭主)おっ、おめ、どご行ぐんだや。

(山本)これから内藤さんち遊び行ってくっさ。

(亭主)何時に帰ってくんだ。

(山本)5時までには帰ってくるわね。

    夕飯は帰ってきてからちゃんとこしゃうすけ、しんぺしるなて。

(亭主)おう、そっらばいいわや。

(山本)とうちゃん、たまにはおめさんが自分でこしゃえばいいねっけ。

(亭主)俺らたっていっそがしすけ駄目らて。

    おめ、ほんのきに5時までに帰ってきて、夕飯こしゃうんだな。

(山本)だすけ、5時までに帰って来るて。

(亭主)それで、ほんのきにおめが夕飯こしゃうんだな。

(山本)だすけ、俺がちゃんとこしゃう言うたねっけ。

(亭主)ほんのきにおめが5時までに帰って来ると思ってていんだな。

(山本)だすけ、帰って来るて。帰って来て、夕飯もこしゃうてば。

    なんべん言えば分んだね、このねんどりこき。

(近藤アナより注意)

尚、このコーナーで紹介している言葉は、

主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、

それでも、世代や地域によって、

使い方、解釈、発音、アクセントなどに

微妙な違いがある事を御了承下さい。

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