今回は「しっぱねが上がる」について勉強します。
雨が降りますと、水溜りが出来て、
そこを歩くと泥が跳ねてズボンが汚れる事がありますよね。
ところで、雨水や泥などが跳ねる事を、
新潟弁では「しっぱねが上がる」と言います。
(発音練習)
「しっぱねが上がる」
(スキット)
(山本)おかえり。とうちゃん。
(亭主)ただいま。おう、これ見てみた。
(山本)何だね、ズボンのすそが泥だらけらねっけ。
きったねぇ、どうしたんだね。
(亭主)歩いて帰ってきたら道に水溜りがあってさ。
しっぱねが上がってズボンがきったのなってしもたて。
(山本)今日なんて雨降っていねてがんに、水溜りがあんだかね。
(亭主)隣のうちのしょがうちの前で水撒いたみてらて。
道が窪んでっとこが水溜りんなっていたったがね。
(山本)また、とうちゃん、よそ見して歩いていたんでねんかね。
(亭主)よそ見。よそ見なんて何しよば。
(山本)とうちゃん、前に隣の綾瀬さんとこの奥さん、
綺麗ら綺麗ら言うったったねっかね。
(亭主)隣の綾瀬さんの奥さんか。さっき庭で花に水くれったがね。
(山本)ほれ、やっぱそうらわ。
とうちゃん、綾瀬さんとこの奥さんに気取られたすけ、
しっぱねが上がるようなとこ通ったんだわ。
(近藤アナより注意)
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。