今日は「なまなま」について勉強しましょう。
お墓や仏壇の前で子供に「お参りしなさい」と言う際、
全国的には「なむなむしなさい」と言う人が多いようです。
しかし、新潟の人は「なまなましなせ」と言う人が多いようです。
この「なまなま」は「南無」(なむ)が訛ったもので、
新潟では「お参りする」と言う場合も、
「なまなまする」と言う人が多いようです。
これは、新潟だけの言い方、方言というよりも、
新潟の人の傾向として覚えておきましょう。
また、「お参り」と言っても、
この言い方は神棚の前や神社では使いません。
あくまでも仏壇やお墓の前、お寺で使われる表現です。
(発音練習)
「なまなまする」
「なまなましなせ」
(スキット)
(山本)大ちゃん、このお墓ん中にねぇ、
俺のじいちゃんとばあちゃんがいるんだよ。
(孫)ばあちゃんのおじいちゃんとおばあちゃん?
(山本)大ちゃんにとっては何になんだかな。
まぁ、いいこて。そせば、ぼんさま、お経お願いします。
(僧侶)~~~~読経~~~~
(孫)ばあちゃん、ほら、バッタ。お墓の上にバッタがいる。
(山本)おお、バッタらねぇ。
(孫)大ちゃんが獲る。大ちゃんがばあちゃんに獲ってあげる。
(山本)いや、大ちゃん、今なんてダメなんだよ。
ぼんさまがお経読んでいなさんだすけ、
ここで手合わしてなまなましなせ。
(孫)大ちゃん、なまなまする。
(山本)おおお、なまなましていい子らいい子ら。
帰りにばあちゃんアイスでもこうてくれよかな。
(孫)なまなまいっぱいする。
(山本)おお、なまなまいっぺことするんだかね?
いい子らいい子ら。墓ん中でみんな喜んでるこて。
(近藤アナより注意)
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。