今日は僧侶を表現する言葉について勉強しましょう。
まず、僧侶の事を、
一般的には「お坊さん」とか「お寺様」などと呼びますが、
新潟弁ですと、親しみを込めて「ぼんさま」と言います。
宗派関係なく使われます。
「ほうじょうさま」という言い方もしばしば耳にしますが、
これは全国共通の言葉で、
少なくとも浄土真宗のお坊さんには使いません。
更に、女性の僧侶の場合は、
一般的に「尼さん」と呼びますが、
新潟弁では「あんじょさま」と呼びます。
「庵の住職」(あんのじゅうしょく)が語源です。
(発音練習)
「ぼんさま」
「あんじょさま」
(スキット)
(僧侶)なんぎぃなんぎぃはらなんぎ、
はらへぇなんぎほんねそらか、
あんにゃしんぎょう。
(山本)いやーーー。ぼんさま、ありがとうございました。
まぁまぁ、ひゃっけ麦茶でも一杯なじですか。
(僧侶)おお、これはこれはありがとうございます。
(山本)ぼんさまもあっちぇてがんにめんちめんちてぇへんですねぇ。
(僧侶)いやいや、これが私どもの仕事ですがね。
(山本)ぼんさまとこの娘さん、今どうしていなさんですか。
(僧侶)今、京都でね、ちいせ寺なんですろもね、
そこで私みてな仕事してますがね。
(山本)おう、つまり、あんじょさましてなさんですか。
ほほう、それはそれは。
まぁ、ぼんさま、くゎしでもまぁひとつ。
ぼんさまがきなさるすけこうて来たんですて。
(僧侶)ああ、あそこの店のまんじゅうですか。
ありがとうございます。
あめがんには目がねぇもんで。頂きます。
(山本)なじですか。
(僧侶)うんめですねぇ。
これらばいっくらでもかれますて。はははははは。
(山本)はははははっ。
(近藤アナより注意)
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。