今日は「ブト」について勉強しましょう。
3月から9月くらいにかけて出現し、
人の血を吸う蚊に似た「ブヨ」という虫がいます。
新潟では、これを「ブヨ」ではなく「ブト」と言います。
(発音練習)
「ブト」
(スキット)
(亭主)おう、おめ、その脚なんした。真っ赤んなってんねっか。
(山本)いや、かぁゆてかぁゆてせっつねて。
(亭主)なんだ。虫に刺されたんだか。
(山本)昼寝していたったら脚がなんだかかぁゆなってきてさ。
起きて見てみたらこんげんなってたんさ。
(亭主)薬塗ったんか。
(山本)塗ったろも何だか効かねみてでさ。ああああ、かぁいぇ。
(亭主)そんげかぁいぇとこ見っと、
それ蚊でのてブトに刺されたんでねんか。
(山本)なにね、ブト。ブトなんて蚊に喰われるよかせっつねねっけ。
勘弁してくれや。あああ、かぁいぇ。
(亭主)ほれ、おめ、あんま掻くなてば。
(山本)そんげ事言うたって我慢出来ねんだて。
(亭主)駄目らて。そんげボリボリ掻くと掻きぼっこしてしもうて。
(山本)ああああ、かぁいぇ。
(亭主)だすけ掻くなてば。
(近藤アナより注意)
尚、このコーナーで紹介している言葉は、
主に新潟市とその周辺で使われている方言ですが、
それでも、世代や地域によって、
使い方、解釈、発音、アクセントなどに
微妙な違いがある事を御了承下さい。